誰も子どもを救わない「異色の官僚」2人があえて手がけた映画の意味

結末を「ネタバレ」させても訴えたいことがあるという

関根和弘

「子どもたちをよろしく」のシーン。優樹菜(左)と弟の稔

子どものいじめや虐待、自殺などをテーマにした映画「子どもたちをよろしく」(隅田靖監督)が、22日の先行上映(群馬県高崎市のシネマテークたかさき)を皮切りに、順次各地の劇場で公開される。

作品を企画したのは、文部官僚として長年、子どもたちを取り巻く問題に取り組んできた寺脇研さんと前川喜平さんだ。

ある中学生がいじめを苦に自殺する──。そんなショッキングな結末をあえて「ネタバレ」させながら、2人は作品に込めた思いを語った。

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