「恋バナに合わせるのがつらい」その悩みが、社会を生きやすくする

「恋愛話で盛りあげようとする飲み会がつらい」。戸籍上の性と、心の性に違和感がある大学生のお悩みに、「虹色ダイバーシティ」代表の村木さんは。

松尾由紀

イラスト:(C)根本清佳、前田真由美(innovation team dot)  写真:松尾由紀

LGBTQのような性的マイノリティーへの理解は少しずつ進んできているとはいえ、当事者、特に若い人が周囲の偏見を心配してしまうことは少なくありません。「恋バナがしんどい」という22歳の大学生の相談に、自身も性的マイノリティーでNPO法人「虹色ダイバーシティ」代表の村木真紀さん(44)は「ジェンダーの意識に敏感なのは今の時代に合う強み」と答えます。社会が多様化し、色々な考え、価値観の人と一緒に生きていかなければならない時代。当事者だけにとどまらない、性的マイノリティーの「サバイブ」について聞きました。(聞き手・朝日新聞大阪本社社会部 松尾由紀)

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