<金正男暗殺を追う>現実味を増す「死刑」 拘置所からの国際電話

乗京 真知
朝日新聞アジア総局員

涙を浮かべながら裁判所から出るフォン(中央)=乗京真知撮影

 金正男(キム・ジョンナム)氏の毒を塗ったとして、殺人罪(死刑)に問われたベトナム人のドアン・ティ・フォンさん(31)は、一貫して「殺すつもりはなかった」と訴えてきた。しかし、検察や裁判官は「殺すつもりでやったに違いない」と推論。死刑判決が現実味を増す中、フォンは拘置所から、ある人に国際電話をかけていた。国際社会を揺るがした暗殺事件、取材で見えた「その後」を追った。(朝日新聞国際報道部・乗京真知、鈴木暁子)

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