「個性だから」で片付けないで 共感しづらい「誰かの悩み」を考える

個性を認めることは目的ではなく、他者と関わり合うための手段のはず。

野口みな子

共感しづらい「誰かの悩み」を考える(写真はイメージ)

「恥ずかしがり屋」「引っ込みがち」など、一見、「個性」に見えるものに、当事者が深く悩んでいるとしたら……? 場面緘黙(かんもく)という症状の人は、言いたいことがあるのに声が出なくなることに苦しんでいますが、はたから見ると、個性だと片付けられがちです。「個性」を尊重することは大事です。たくさんの個性が認められる社会は、誰もが望んでいます。しかし、本人も変えたいと思っている悩みは個性と言えるのでしょうか? 多様性が認められつつある時代、個性との向き合い方について考えます。

続きを読む