リニア時代に「SL列車」を走らせる意味「鉄道の原点」味わえる時間

藤野 隆晃

SLに乗り続けて約20年になる宅野孝則さん=2019年4月6日、山口市惣太夫町、藤野隆晃撮影

全国各地からファンが集まるSLやまぐち号は、今年、運行開始から40年目の節目を迎えます。遠く関東からもファンが訪れる人気者です。特急なら1時間で着く区線を、SLは2時間かけて走ります。しかも時代はリニア。「撮り鉄」とのトラブルがあったとも聞きました。なぜSLがそこまで愛されるのか? 元国鉄マンの運転士、客車を忠実に再現した技術者、鉄道ファンの言葉から見えたのは「原点をまんま体感できる」魅力でした。(朝日新聞山口総局記者・藤野隆晃)

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