官僚→大学教授、でも「身元保証」なし 病院・老人ホームの利用に壁

平成家族

転院先探しに苦労した男性が介護施設に入る際に交わした書類。身元引受人欄には「きずなの会」とある(個人情報の記載がある部分などにモザイクをかけています)

 家族の姿が多様化した平成では、日本の制度や慣習とのズレが生じ、悩んでいる人たちがいます。「身元保証」がその一つです。病院や高齢者施設には入院・入居の際、身元保証人を求める慣習があります。多くは家族が担いますが、頼れる人がおらず、身元保証業者に依頼する人もいます。朝日新聞デジタルで昨年3月に配信され、このほど刊行された『平成家族』(朝日新聞出版)に収録されたエピソードを紹介します。(朝日新聞記者、斉藤純江・高橋健次郎)※年齢や肩書などの内容は朝日新聞デジタル配信時のものです。

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