継母から虐待、学校でもいじめられ続けた作家 本の世界に救われた命

小川 尭洋
朝日新聞記者

講演で虐待の経験を語る児童文学作家の村上しいこさん=東京都の中野区立中央図書館

 物心ついてから20歳過ぎまで、継母に虐待され、学校でもいじめられ続けた――。そんな暗い過去を公表し、希望を訴え続ける児童文学作家がいます。野間児童文芸賞などを受賞している村上しいこさん(48)。本の世界に居場所を見つけて救われた経験から、つらい思いをしている人たちに「時間はかかっても、必ず前に進める」と伝えようとしています。(聞き手=朝日新聞編集センター記者・小川尭洋)

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