幻の「焼酎銀行」 列車乗り継ぎたどりついた金庫にあったものは……

菅澤百恵
朝日新聞記者

「預貯酎」を貯蔵する分厚い扉の金庫=高知県四万十町大正、菅沢百恵撮影

 高知県に赴任して初めて栗焼酎を飲んだ時のこと。甘い香りと風味のとりこになりました。日本酒と米焼酎が大好きで、毎晩2合は欠かさず飲んでいた私ですが、今ではすっかり栗焼酎派に。そんなある日、「高知には焼酎銀行があるらしい」という情報が入りました。お店は本物の「銀行」の建物。「年利5%相当」という高利回り。酒好きと言われる高知ですが、ついに「銀行」まで? うわさを確かめるため、四万十川を西へ向いました。(朝日新聞高知総局・菅沢百恵)

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