「生物学的に女性ではない」とされた銀メダリスト、どう向き合えば?

染田屋 竜太
ヤンゴン支局長兼アジア総局員

2018年8月、インドネシア・ジャカルタで開かれたアジア大会の陸上女子100メートルで銀メダルをとった、インドのデュティ・チャンド選手

 女性として生きてきたのに、突然「あなたは女性ではない」と言われたら……。陸上競技の世界で、そんな問題を巡る議論が過熱しています。アジア大会の銀メダリストを通して見えてきたのは、社会的な性別(ジェンダー)だけでなく、生物学的な性別もあいまいな基準の下にあるという現実でした。(朝日新聞ヤンゴン支局長兼アジア総局員・染田屋竜太)

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