樹木希林さん「二次使用はご自由に」留守電に流れたメッセージの意味

松川希実
朝日新聞記者

樹木希林さんが描いてくれた自身の似顔絵。亡くなる2カ月前、若者に送ったメッセージのファクスに添えられていた

 「二次使用はどうぞご自由に」。7月中旬、樹木希林さんの事務所に電話をすると、樹木さん本人の声でこんな留守電が流れました。最初はその留守電の意味を深くは考えず、要件を書いたファクスを送りました。学校に行くことや、生きることがつらい若者へのメッセージを届ける企画「#withyou~きみとともに~」でお願いした取材。配信した記事は、死去のニュースが流れた後も、拡散され続けています。樹木さんは、どんな思いで取材に答えてくれたのか。今、留守電の言葉から考えてみたいと思います。

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