耳の聞こえない私が、落合陽一さんの「変態する音楽会」で見た未来

平尾 勇貴
web屋

中央のスクリーンは「奏者」のひとりとして映像を「演奏」する=写真提供・日本フィルⒸ山口敦

 私は耳がほとんど聞こえません。私にとって、「オーケストラ」とは、国語辞典のなかにひっそりと存在するものでした。8月、都内でちょっと変わったコンサートが開かれました。「変態する音楽会」。落合陽一さんと日本フィルハーモニー交響楽団が手がけた、耳で聴かなくても楽しめるオーケストラです。「一つの感覚に頼っているものをマルチ感覚にしていきたい」。そう語る落合さんが目指したものとは? 実際に体験して見えた「未来の扉の少し先」についてお伝えします。

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