地元の利用「ほぼゼロ」の無人駅は必要?小説「塩狩峠」から考えた

岩崎 賢一
朝日新聞VMエディター

宗谷本線の塩狩駅を通過する気動車=北海道和寒町塩狩

 JR北海道の宗谷本線にある一つの無人駅を巡り、存続を求める署名活動が静かに始まっています。駅は「塩狩駅」。待合室にあるノートには「高校の課題図書で読んだ『塩狩峠』。それから15年経って、この駅を訪れることができました」といった書き込みもありました。鉄道ファンには、ラッセル車の除雪や秘境駅巡りでも知られています。この地に、駅は必要なのか。関係者の話から考えてみました。

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