原発事故でリヤカーハウス暮らしに…ベテラン溶接工の「震災後」

岩崎 賢一
朝日新聞VMエディター

月極め駐車場に置かれたリヤカーハウス=福島県本宮市

 「仮設住宅は去年10月に閉鎖されましたが、私はその1カ月前に仮設住宅から追い出され、行くあてがないので致し方なく自作でリヤカーハウスを製作し、車中泊をしています」。福島第一原子力発電所の事故から7年が経とうとしていた3月上旬、こう書かれたメールが投書欄の窓口に届きました。iPadから送られたメールには写真が添付されていました。メールの送り主の人生を知りたくなり、福島県を訪ねました。

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