元大臣は笑い、元幕僚長は泣いた 2人を分けたものとは…特捜部の闇

甘利明・元経済再生相(左)と田母神俊雄・元航空幕僚長

 2001年に「HERO」で木村拓哉が演じた熱血漢の検事と比べると、15年の間に、世間の検察官に対するまなざしは大きく変わってしまった。この間、再審無罪となった足利事件など刑事司法の信頼を揺るがす事案が相次いだ。きわめつけは、2010年9月に発覚した大阪地検特捜部による証拠改ざん事件だろう。特捜部長ら3人が逮捕され、検事総長が引責辞任する事態に発展した。それから6年。特捜部が再び国民の喝采をあびる日は来るのか。東京地検特捜部が最近捜査した二人の事件から考えてみたい。(朝日新聞社会部記者・三橋麻子/WEBRONZA筆者)

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