――子どもへの性教育に悩む家庭も多いですが、ツルリンゴスターさんは「性教育」をテーマにした漫画も描いています。ご自身が子どもの頃には性教育を受けましたか?
書店員をしていた母は、「性教育が大事」と言っていて『あかちゃんはこうしてできる』という絵本が自宅の棚にありました。
本では性行為もしっかり説明されていました。ちゃんと性教育を受けたのは、私が子どもの頃の時代だと珍しかったんじゃないかなと思います。
だから抵抗感がなかったし、母親とも悩んだら話せるという関係ができていました。
――改めて自分がお子さんに性教育をするとき、大変だと感じることはありますか?
自分が性教育をするとなると、すごく難しくって。
ウェブ記事の仕事がきっかけで、医師夫婦で性教育講師をしているアクロストンさん(
https://acrosstone.jimdofree.com/)や、元保健室の先生のにじいろさん(
https://twitter.com/beingiscare)に話を聞いて学んだんです。
これまで私は「性教育は生理や性行為、妊娠出産」だと思っていました。
でも、アクロストンさんのワークショップを漫画にする仕事をしたことがきっかけで、実は「人権教育が土台なんだ」と知ったんです。
本当に衝撃でしたし、これは絶対に必要なもので、生活そのものが性教育なんだと思いましたね。性教育への「道が開けた!」という感じでした。