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ダメ! フライパンに冷水で「ジュッ」 フッ素樹脂加工だと〝拷問〟

「使用後すぐにフライパンを急冷しない」「ジュ~はふっ素樹脂の表面が傷む原因になりますので、すぐに水をかけないで」――。そんなツイートが反響を呼んでいます
「使用後すぐにフライパンを急冷しない」「ジュ~はふっ素樹脂の表面が傷む原因になりますので、すぐに水をかけないで」――。そんなツイートが反響を呼んでいます 出典: 和平フレイズのツイッター

目次

「使用後すぐにフライパンを急冷しない」「ジュ~はふっ素樹脂の表面が傷む原因になりますので、すぐに水をかけないで」――。そんなツイートが反響を呼んでいます。「全然知らなくて、毎回やってた」など、意外に受け止める反応も目立ちました。投稿主を取材しました。

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快感だったけど…

ツイートをしたのは、家庭用品や調理器具などの企画、販売などを手がける「和平フレイズ」(新潟県燕市)です。

投稿は11月。6万件以上の「いいね」を集めました。「快感だったけど、フライパンにとっては拷問だったなんて」「フライパンさんごめん」。そんな反応が集まりました。

意外と知られていなかった情報のようで、「全然知らなくて、毎回やってた」といった反響も目立ちました。

「きゅっ」と縮まる

和平フレイズの担当者は、「急な冷却によって、『収縮』が起きてしまいます」と解説します。フライパンが「きゅっ」と縮まることで、本体の変形や、フッ素樹脂の塗装面のはがれにつながるおそれがあるとしています。

底から冷水をかけても同様のことが起こりうるとして、同社は注意を呼びかけています。

和平フレイズの担当者は、「急な冷却によって、『収縮』が起きてしまいます」と解説します
和平フレイズの担当者は、「急な冷却によって、『収縮』が起きてしまいます」と解説します 出典:和平フレイズのツイッター

2分くらい待つ

では、どうすればよいのか。

和平フレイズでは、フライパンを洗うまで、少し待つことを勧めています。「火を止めれば冷却も早いです」。目安は2分程度とのことです。

また、洗う際には、柔らかいスポンジと中性洗剤を使うことを呼びかけています。「表面の加工が痛む原因になりますので、スチールたわしや磨き粉を使用しないでください」

ほかの注意点は

ほかにも、次のような注意点を挙げています。

○フライパン・鍋での保存は一昼夜まで
→「ふっ素樹脂加工には目に見えない小さな穴が存在しています。そのため、フライパンの中で調理したものを長期間保存すると、塩分などの成分が徐々に染み込んでふっ素樹脂加工がはがれる原因になります」

○油を引く
→「急激な温度変化を抑えられるので、ふっ素樹脂加工が長持ちします」

○調理は中火以下で
→「調理時も急激な温度上昇が起こらない様に中火以下の火力で使用して下さい」

○調理の際に鋭利なものを使わない
→「鋭利なものでフライパンの表面に傷が付いてしまうと、その部分からふっ素樹脂加工のはがれが起こります」

検証したところ

和平フレイズでは過去に、こうした「フライパンを長持ちさせる使い方」と「寿命を短くしてしまう使い方」で、フッ素樹脂加工にどのような差が出るのか、試したことがあります。検証期間は1カ月でした。平日の昼食作りに使用するルールで、15回使いました。

「寿命を短くしてしまう使い方」では、「油を引かない」「強火で加熱する」「角の鋭利な金属ヘラを使用する」「調理後にフライパンを急冷する」「スポンジの硬い部分で洗う」と、長持ちさせる方法と逆の扱いをしました。

この検証では、4日目に「寿命を短くしてしまう使い方」で扱ったフライパンに傷が入ったそうです。こちらのフライパンはその後、肉やギョーザがこびりつくなど、だんだんと扱いづらくなったそうです。

1カ月後、「寿命を短くしてしまう使い方」のフライパンには、傷が増えました。一方、「長持ちさせる使い方」のフライパンは、軽微な傷が確認できたものの、食材が焦げ付かない状態をキープできたそうです。

1カ月後の結果を比べると…。右が「寿命を短くする使い方」
1カ月後の結果を比べると…。右が「寿命を短くする使い方」 出典:和平フレイズ公式ブログ

「また言ってるよ」になれば

同社は、「急冷」に注意を呼びかけるツイートを複数回、投稿しています。

「継続して誤った使い方をしてしまうと、劣化のスピードを早めてしまいます。決して安い買い物ではないと思います。すぐにこびりつくようになってしまった、どうして買い替え頻度が早いのだろう? という方に届けば幸いです。これからも定期的に投稿して、『また和平フレイズが言ってるよ』となれば幸いです」

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