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ラーメンに豆が〝合う〟?多文化共生ハラルフレンドリーラーメン誕生

ハラルフレンドリーラーメンの開発に携わった学生ら
ハラルフレンドリーラーメンの開発に携わった学生ら 出典: 朝日新聞社

目次

宗教上の理由で食べられない食材があるイスラム教徒(ムスリム)の人たちにも楽しんでもらえるラーメンを作ろうと、大学と企業がコラボして「ハラルフレンドリーラーメン」を開発しました。どんなラーメンなのでしょうか。

誰でも食べられるラーメンを

昨年12月、千葉市でハラルフレンドリーラーメンの発表会がありました。お披露目されたラーメンは、クリーム色のみそスープに鶏むね肉のチャーシュー。一見普通のラーメンと見分けがつきません。

このラーメンは、神田外国語大学の学生と、ラーメンの「田所商店」を展開するトライ・インターナショナル(本社・千葉市)の官民連携プロジェクトで生まれました。

ハラルフレンドリーみそラーメン
ハラルフレンドリーみそラーメン 出典: 朝日新聞社

世界各国でラーメン人気が高まる中、宗教上の理由でラーメンを楽しめない人たちにもおいしさを伝えたいと考え、新しいラーメンの開発に取り組みました。商品開発を担当したトライの担当者は、「みそとしょうゆのうまみはそのままに、世界各国の方々に安心して食べていただける本格的な味わいをめざしました」と話します。

神に許されない「食品」とは

ムスリムは豚肉や豚由来の食品に加え、ハラルの方法で処理されていない肉やアルコールは口にできません。ラーメンはスープや具に豚が使われていることが多く、ムスリムは食べることができません。

神田外国語大の講師で多文化共生論を担当するイラン出身のアキバリ・フーリエさんは「私たちは普通のラーメン屋さんにはなかなか入れない。ラーメンを食べに行きたいと思っても、ムスリムが食べられるものは身近にはありませんでした」と話します。アキバリさんもプロジェクトアドバイザーとしてメンバーに加わりました。

豚やアルコールなどの禁止されている成分が一切含まれていないことを保証する「ハラル認証」という制度があります。ハラルとはイスラム教の戒律で「(神に)許されたもの」を指すアラビア語です。ハラル認証を受けることは、イスラムの戒律に従っていることを示します。しかし、飲食店がハラル認証を受けるためには、調理場で豚肉を扱わない、アルコール類を一切提供しないなど厳格な基準が求められるため、日本ではハードルが高いのが実情です。

ハラルフレンドリーラーメンの開発に携わった学生メンバー
ハラルフレンドリーラーメンの開発に携わった学生メンバー 出典: 朝日新聞社

一方で、「ハラルフレンドリー対応」というものもあります。これは、厳しい基準のハラル認証は受けていないものの、可能な範囲で宗教上の決まりに配慮した食材を使ったメニューを提供するなどの対応です。

プロジェクトに携わった学生は中東出身の人が多い地域に住んでいた経験から、「多くのレストランでハラルフレンドリーの食事が提供されていました」と経験を語りました。「ハラル認証がなくても『ノーポーク・ノーアルコール』で多くのムスリムは安心して食事ができるのでは」という考えに基づき、豚由来の原料を使用せず、ラーメンのおいしさを再現することをめざしました。

豚を使わずおいしさ再現

みそ、しょうゆと麺はハラール認証取得のものを使いました。だしに動物性の材料は使わず、昆布と野菜を中心にとりました。油はラードから植物性油に変えました。

トッピングもこだわりました。豚ではなく鶏むね肉でチャーシューを作りました。紅芯大根、ミックスビーンズ、コーン、フライドオニオン、モヤシ、ニラと盛りだくさんながら、ムスリムが安心して食べられる具材を使いました。

ハラルフレンドリーみそラーメン
ハラルフレンドリーみそラーメン 出典: 朝日新聞社

開発に携わった学生の一人は、「どのような具が合うのか悩んでいたところ、アキバリ先生のアドバイスで豆をトッピングしてみたら意外に合うのでびっくりしました」と話しました。

別の学生は、海外留学した際にムスリムの友達と食事にいった際、友達がラーメンを食べられなかったという経験をしたことがあったそうです。ハラルフレンドリーみそラーメンの開発を通じて「同じラーメンをみんなで囲むことができる幸せを改めて感じました」と話しました。

ハラルフレンドリーラーメンは田所商店池袋東店などで味わえます。

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