話題
『キン消し』29年ぶり復活 なぜ今?セットのみ? バンダイに聞く
今から約30年前、男の子たちの間で大流行した「キン消し」が復活します。
話題
今から約30年前、男の子たちの間で大流行した「キン消し」が復活します。
今から約30年前、男の子たちの間で大流行した「キン消し」が復活します。キン消しとは人気漫画「キン肉マン」に登場するキャラクターの消しゴムです。今回は硬貨を入れて回す「カプセル玩具」ではなく、バンダイ公式ショッピングサイトでのセット販売になります。当時の造形師の息子が総監修し、原型をゼロから製作したというこの商品。なぜ今、キン消しなのか? バンダイに聞きました。
キン肉マンは、集英社の「週刊少年ジャンプ」で1979年から1987年まで連載された、ゆでたまご氏の漫画作品です。現在は週刊プレイボーイの公式WEBサイト「週プレNEWS」で連載中です。
人間を超越した「超人」のキン肉マンが、次々に立ちはだかる敵と戦って成長していく物語で、テレビアニメも放映されて人気となりました。
キン消しは、1983年~1987年にバンダイのカプセル玩具(ガシャポン)として販売。キャラクターをデフォルメした無彩色フィギュアで、当時は418種類がありました。集めたり、好きな超人同士を戦わせたり、男の子たちの間で大人気の商品でした。
今回販売されるのは『キン肉マン キンケシプレミアムVol.1 ~キンケシ・復活!! 序章(プロローグ)の巻~』。主要キャラクターである「キン肉マン」「テリーマン」らに加えて、初登場となる「マックス・ラジアル」ら4超人が追加された全15種類です。
頭身バランスやポーズは、当時のものを忠実に継承。初代キン消し造形師・廣田圭司氏の息子である敬厚氏が総監修し、当時と同じくワックス(ろう)で原型を作りました。
今回はガシャポンではなく、全15種類セットをバンダイ公式ショッピングサイト「プレミアムバンダイ」で販売します。価格は税込み4320円。18日から予約受付を開始し、来年2月ごろに発送予定です。
なぜ今、キン消しを復活させたのか? バンダイのベンダー事業部の開発担当者・内田健太郎さんに話を聞きました。
――企画のきっかけは
「ガシャポンでキン肉マンの商材を定期的に発売してきましたが、購入者アンケートやイベントなどで、ファンの方が欲しいものの1位にあげるのが『キンケシ』でした。そこで、盛り上がるタイミングで復活させることを常に考えていました。今回、10月18日からローソン様とキンケシ復刻版プレゼントのキャンペーンをさせていただくことになり、今こそ復活させるべきだと思い、このタイミングになりました」
――ガシャポンではなくセット販売にした理由を教えて下さい
「現在のカプセルトイ市場では、彩色されたデフォルメフィギュアやキーホルダーが主流です。そんな中でキンケシをカプセル市場へ投入することは、本来のキンケシらしさである、無彩色のデフォルメフィギュアのよさを受け入れてもらえない可能性があったためです」
「そのため、まずはターゲットとなるユーザー様に『キンケシ復活』ということを大々的にアピールする意味でも、最大限に告知できる弊社のECサイト『プレミアムバンダイ』で、まずは展開することを決断しました」
――今回の商品のターゲット層を教えて下さい
「80年代当時に子どもで、キンケシを集めていた30代から40代の男性が最大のターゲットです。この世代の方たちで、今でもコレクションしている方や、昔を懐かしんでいただいた方にとって、原型など様々な点がたまらない作りになっています」
――Vol.1とありますが、続編の予定は?
「今後の展開に関しては、まだ秘密ですが、新たなスタートを切ったことは間違いありません」
――メッセージをお願いします
「『キンケシ』というロングセラーブランドは、ファンの皆様の熱い思いとともに今、新たな道に立ちました。皆様と一緒にこれからも歩んでいけるブランドでありたいと思います。ぜひ、新たなキンケシを手に取ってみてください」
1/23枚