ネットの話題
地上25mに現れたローソン看板 工事ミス? ちゃんと理由があった
あるビルの外壁に設置されたローソンの看板が、「あまりに高い位置にありすぎる」とネット上で総ツッコミを受けています。その場所、地上から25メートル。実にビルの6~7階に相当する高さです。真下にいたら、看板の存在に気づかないのでは・・・。しかし、ローソンに聞いてみると、しっかり理由がありました。
きっかけとなったツイートが、写真と一緒に投稿されたのは3月20日のことでした。題して「第一回そこでいいのか看板選手権」。
第一回そこでいいのか看板選手権 pic.twitter.com/3flS0QWJgf
— せせり㌠ (@seseri_01) 2016年3月20日
たしかに、看板の位置が高い!
このつぶやきは、38000回以上リツイートされ、反響を呼んでいます。
「どこについとんねんww」
「誰に見せるための看板なんだ?(笑)」
その存在意義に疑問を示す人も少なくありません。がらーんと空いた外壁を見ると、もう少し下でもいいのでは・・・という思いも湧いてきます。
調べてみると、写真にうつっているのは、神戸市にある神戸中央郵便局の外壁でした。1階には「JPローソン 神戸中央郵便局店」が入っています。
日本郵便近畿支社を取材すると、2012年4月に店がオープンしたことは判明しましたが、看板の位置については理由が分かりません。
そこで、ローソンの広報担当者に聞きました。
――神戸中央郵便局にある看板が「高すぎる」と話題になっています。なぜ、あのような場所に?
店舗を広くお客様に認知してもらうためです。JR神戸駅からでも、看板が見えるようにするため高い位置に設置しました。
――神戸駅から、ですか。
景観協定にも引っかからないよう、地域の「まちづくり委員会」にもはかった上で、設置したものです。
――理由があったんですね。
意味もなく、高い位置に設置しているわけではありませんよ。
――失礼しました!
この店舗はJR神戸駅から、北東へ約400メートルの場所にあります。しかも駅前ロータリーの周辺から、道路を一直線に進んだ先に位置しています。確かに、高い位置に看板を掲げれば、人通りの多い神戸駅前から目につきやすくなります。
神戸市役所によると、郵便局がある一帯は、景観協定で派手な看板が禁じられています。ローソンの高ーい看板も、必要最小限の大きさにするなど地域に配慮することで設置が認められたそうです。
不思議に思える看板にも、しっかりと企業の狙いが隠されていました。
ローソンの看板がめっちゃ高いところにあった pic.twitter.com/kQYm5oesOt
— なるみん (@narumin_ST) 2016年3月25日
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