閉

閉

これフカボリしてほしい

リクエストする

閉

2015年12月12日

悠仁さまの「信号機」にメーカー驚き 昭和40年代の絶滅危惧モデル

  • 391147

悠仁さまの作品「車両用電球信号灯の模型」

悠仁さまの作品「車両用電球信号灯の模型」

出典: 朝日新聞

 宮内庁の文化祭に秋篠宮家の長男悠仁さまが出品した、ほぼ実物大の信号機オブジェがツイッターなどで話題になっています。赤・黄・青と本物さながらに点灯できるオブジェは、確かに小学生の作品とは思えない大作。果たしてモデルとなった信号機は実在するものなのでしょうか? 大手メーカー2社に聞くと、今ではほとんど見られなくなった貴重なタイプの信号機であることがわかりました。

徹底した本物へのこだわり

 悠仁さまの作品「車両用電球信号灯の模型」は、10日から宮内庁で始まった「宮内庁職員組合文化祭美術展」(非公開)に出品されました。発泡スチロールの板や電球を使用。実際の信号機を見たり、関連資料を読んだりしながら制作しました。

悠仁さまの作品「車両用電球信号灯の模型」

悠仁さまの作品「車両用電球信号灯の模型」

出典: 朝日新聞

 実物大へのこだわりもさることながら、電球を光らせるスイッチを収納するための「電源箱」の制作や、信号灯の点灯時間について赤は53秒、黄は3秒、青は51秒と調整するなど、徹底した「本物志向」がうかがえます。

「かなり撤去されているタイプ」

 さて、この信号機オブジェ、現存する信号を模造したものなのでしょうか。大手信号機メーカー2社の担当者に尋ねてみました。

 「これは…だいぶ古いものですね。かなり撤去されているタイプと思いますよ」。そう話すのは「日本信号」(東京都千代田区)の担当者。注目したのは灯器が入っている箱の形。「昔は今みたいな切り出し技術がなかったので、丸みを帯びていないのが特徴です。おおむね昭和40年代後半から50年代くらいのものでしょう。日本全国を探せば何カ所かはあるでしょうが、なかなか見つからないですよ、これは」

 確かに現在の一般的な信号機は全体に丸みを帯びています。

現在普及している信号機。角張ってはいない

現在普及している信号機。角張ってはいない

出典: 朝日新聞

 担当者は「どこにこの信号があるのかはメーカーの私どもでも把握できていません。悠仁さまは文献を読まれたのか、写真を見て制作されたのかと思います」と話していました。

「←」の形が決め手

 次に尋ねたのは「京三製作所」(横浜市鶴見区)。担当者は、信号機が角張っているからといって古いタイプだとは断定できないと説明。「弊社の信号機もここまでではないですが、現在のラインナップではそれほど丸みを帯びていないです」。代わって注目したのが矢印灯の矢印の形でした。

 「実は現在のタイプでは『←』は『く』と『―』に分かれてしまってるんです。悠仁さまの作られた信号機は『←』とちゃんとつながっていまして、これは確かに古いタイプの特徴です」

矢印が「―」と「>」に分かれている現在の信号機(左)。悠仁さま制作の信号機は「←」になっている

矢印が「―」と「>」に分かれている現在の信号機(左)。悠仁さま制作の信号機は「←」になっている

出典: 朝日新聞

 さらにこの矢印をよく見ると、「←」の頭の部分はきれいな三角形にはなっていません。また、棒部分は先に進むに従って細くなっています。

 この矢印の形こそが、悠仁さまがモデルにした信号機の制作年代を特定できる決め手となりました。担当者が取り出した資料は、交通管制施設協会が1975年に刊行した「交通信号50年史」。一般には販売・配布されなかった貴重な書籍です。この資料に、悠仁さまが作った矢印灯が紹介されていました。そこには京三製として、昭和43~46(1968~71)年製との記述がありました。

 「やはり何か文献をもとに制作されたと推測します」と担当者。「当時の物を精巧に再現されていて驚きました」と話していました。

LEDへの切り替えきっかけに興味

 そもそも、悠仁さまがこうした信号に興味を持つきっかけは何だったのでしょうか。宮内庁は次のように説明しています。

 「悠仁親王殿下は、幼稚園のときに、信号機が電球からLEDへ変わることをお聞きになって、信号機に興味を持ち始めました。小学生になられてからも、信号機に関心を持ち続け、その種類や形のほか、青色から黄色、黄色から赤色へと電気の色が変わる時間にも目を向けられるようになりました」

 また、信号灯の脇に設置されている「赤坂表町」は現在はない地名。宮内庁は「秋篠宮邸の場所にあった旧秩父宮邸(表町御殿)が当時の『赤坂表町』に面しており、その場所でこの信号機の模型を作られたことから、標識に名称を入れられた」と解説しています。

  電球式からLED式信号への切り替えを知り、むしろ電球式信号、しかも今ではほとんど姿を消してしまった昭和40年代の信号に興味を示した悠仁さま。9歳にして、失われゆく物への哀愁めいた思いを感じているのかもしれません。

宮内庁文化祭に出品した愛子さまの作品と、秋篠宮家ご一家
前へ
宮内庁職員組合文化祭美術展に出展された愛子さまの作品。那須静養中につくった「ステンドグラスのストラップ」などが展示された
次へ
1/15
前へ
次へ

リクエスト募集中

あなたの質問疑問をwithnews編集部が取材します。ログイン不要、10秒で入力。

リクエストを書く

あわせて読みたい

「子宮の中の人たち」が書籍化 笑いと共感呼んだブログ著者に聞く
「子宮の中の人たち」が書籍化 笑いと共感呼んだブログ著者に聞く
NEW
「内定見込み」もう5割弱 後ろ倒しで「目覚めた」企業の囲い込み策
「内定見込み」もう5割弱 後ろ倒しで「目覚めた」企業の囲い込み策
写真を超えた鉛筆画、ぺン1本で描く女優た...
写真を超えた鉛筆画、ぺン1本で描く女優た...
就活解禁の時期って、誰が決めているの? 「12月前倒し説」の真相
就活解禁の時期って、誰が決めているの? 「12月前倒し説」の真相
鑑識課員のミニカー改造技術がプロ級 リアルな赤色灯 捜査でも活躍
鑑識課員のミニカー改造技術がプロ級 リアルな赤色灯 捜査でも活躍
謀ったな!タニタめ 本社受付の床が体重計に 乗ってみて理由に納得
謀ったな!タニタめ 本社受付の床が体重計に 乗ってみて理由に納得
コンビニで見かける「ミニ スナックゴールド」パン、大きいのになぜ「ミニ」?
コンビニで見かける「ミニ スナックゴールド」パン、大きいのになぜ「ミニ」?
Q&A
「舛添要一朝までファミコン」を入手 ゲームでは歯切れよくコメント
「舛添要一朝までファミコン」を入手 ゲームでは歯切れよくコメント
「本読まない政治家ばかり」 国会の本屋「五車堂書房」おやじの嘆き
「本読まない政治家ばかり」 国会の本屋「五車堂書房」おやじの嘆き
温水洗浄便座、拭いてから使う? 使ってから拭く?
温水洗浄便座、拭いてから使う? 使ってから拭く?
Q&A
重量挙げ・八木かなえ、「筋肉」も「おしゃ...
重量挙げ・八木かなえ、「筋肉」も「おしゃ...
「ミスタープレジデント教えてください」被...
「ミスタープレジデント教えてください」被...

人気

  • EMIさんのブログより

    「子宮の中の人たち」が書籍化 笑いと共感呼んだブログ著者に聞く

    • 114956

  • 舛添氏が頼る「第三者の目」ダメ出し 専門家「信用できん」その理由

    • 64113
  • 鳥取県

    水木しげる聖地に登場した「砂かけ婆の砂」→反響ありすぎて即撤去に

    • 12876
  • 神戸新交通提供

    歩きスマホ、略して「あホ」や! マナー啓発ポスターに納得の声多数

    • 8624
  • ロイター

    地図には決して載らない…中国の最重要エリア「中南海」どんな所?

    • 7159

もっと見る

Ads by Google
Ads by Google