IT・科学
安否確認に既読機能 LINEも「災害意識」 手軽につながりやすく
災害時の安否確認も意識して作られたというLINEの「既読」機能など、最新のツールを使うと、地震などの混乱時にも連絡を取り合える可能性が高まります。
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災害時の安否確認も意識して作られたというLINEの「既読」機能など、最新のツールを使うと、地震などの混乱時にも連絡を取り合える可能性が高まります。
東日本大震災発生時、多くの人が、電話やメールで家族の安否を確かめようとしました。一方、大災害時には通信環境も破壊されてしまいます。災害時の安否確認も意識して作られたというLINEの「既読」機能など、震災発生時にはなかったツールを使うと、混乱時にも連絡を取り合える可能性が高まります。
LINEが生まれたのは2011年6月で、東日本大震災時にはありませんでした。LINEによると「既読機能は災害時の安否確認に使うことも意識している」と言います。返事を書く余裕がなくても、メッセージを送った相手に無事を知らせる、そんな使い方ができます。
LINEはさらに、回線に負担の少ないパケット通信を使うので、災害時にもつながる可能性が高くなります。さらに、複数の人が会話できるグループ機能を使えば、家族の安否を一度に確認することもできます。
電話による連絡では「三角連絡法」という手もあります。被災地への電話はつながりにくいが、被災地からかける場合はつながりやすいことから、親類など共通の知り合いに伝言を託すやり方です。
例えば、東京で災害が起きたら、都内では電話がつながりにくいので、大阪など別の場所にいる人に、あらかじめ伝言を託すよう決めておきます。ただし、被災地では携帯電話の発信も規制されるので、固定電話や公衆電話からかけると、よりつながりやすくなります。
東日本大震災後の2012年には、携帯電話から携帯電話に音声を送る「音声お届けサービス」も生まれました。携帯各社で利用でき、パケット通信で声を送ることができます。固定電話の番号を登録して音声を録音する災害用伝言ダイヤル171や、携帯電話などで文字を書き込む災害用伝言板などもあります。
ヤフーのアプリ「防災速報」は、現在地や自宅、勤務先などで役立つ避難情報や津波予報などをスマートフォンに伝えてくれます。災害時に役立つツイッターのアカウントとしては、内閣府防災担当(@CAO_BOUSAI)や総務省消防庁(@FDMA_JAPAN)があります。地元自治体のアカウントもフォローすると便利です。