ネットの話題
触ればわかる「ゆかり」のしるし 追加して2カ所にした理由を聞いた
2カ所に点字をつけている理由を三島食品に聞きました

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2カ所に点字をつけている理由を三島食品に聞きました
ごはんのお供として人気の赤しそふりかけ「ゆかり」。そのパッケージにある点字が先日、SNS上で注目を集めました。2カ所に点字をつけている理由を三島食品(広島市)に聞きました。
1970年に発売されてから、ごはんのお供として定着し、ロングセラーになっている「ゆかり」。
そんな商品の袋につけられている点字が、SNS上で注目を集めました。
袋の左上と、右側の「ゆかり」の「り」の文字のあたりに、点字があるのです。
「思わず台所行って確認しちゃった」「きめ細かな配慮」と話題に。
なぜ2カ所にあるのか? 理由について三島食品の佐伯俊彦さんはこう説明します。
「上部はご家庭で使用される際に切り取られます。お客様から『切り取ってからも点字があるとうれしいです』との声があり、2005年1月にパッケージ側面に追加しました」
左上に点字をつけたのが2002年1月。
「ユニバーサルデザイン」がトレンドになっていたころで、自社でも何かできないかと「ゆかり」にテスト採用したそうです。
小売店の売り場で認知してもらいやすいようにという目的で始まり、3年後に家庭での使用を考慮して側面にも追加。
点字があるのは「ゆかり」の20g、46g、70gの各商品です。
「ゆかり 梅入り」のような別素材が混合されている商品や、「かおり」「あかり」といったシリーズ商品にはつけていないそうです。
点字が話題になったことについては、こう話します。
「売り上げを目的につけたものではありません。必要とされている方がおられて、実際によろこんでいただいていることをうれしく感じるとともに、『やってよかった』と私たちの心を豊かにさせていただいております」
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