MENU CLOSE

ネットの話題

防犯対策しない理由、意外と多かった「家にいるから」 リクシル調査

闇バイト強盗なども増える中、どのような対策が有効なのかを聞きました

テンキーを使った施解錠システム
テンキーを使った施解錠システム 出典: LIXIL提供

目次

 住宅設備大手のLIXILが2月に実施した調査によると、防犯対策をしない理由として「家にいるから」をあげる人が意外に多い、という結果になりました。「侵入犯罪=空き巣」のイメージが定着していることが考えられるそうですが、闇バイト強盗なども増える中、どのような対策が有効なのかを聞きました。

【PR】幅広い「見えない」に対応 日常生活の不便を減らすために
3位に「家を空けることが少ない/ないから」がランクインしています
3位に「家を空けることが少ない/ないから」がランクインしています 出典: LIXIL提供

20~60代男女4156人を対象に調査


 リクシルが2月に実施した「住まいの防犯意識調査2025」。

 全国の20~60代男女4156人を対象に、インターネットで調査しています。

 「防犯対策をしていない/どちらでもない」と答えた人に理由を聞いたところ、1位は「どのような対策をしたらよいかわからないから」、2位は「価格が高いから」。

 続く3位に「家を空けることが少ない/ないから」がランクインしています。

 「家を空けることが少ない/ないから」を理由にあげる傾向は年齢が上がるほど強まり、60代女性が29.0%と最も高く、次いで50代女性が20.8%という結果に。

 リクシルの担当者は「『家を空けることが少ない/ないから』を理由にあげる方がここまで多いとは、想定していませんでした」と話します。

 「現金管理をする傾向にある高齢者を狙った事件の多発や、在宅時でも強引に侵入されるケースもあることをふまえると、強盗に狙われる可能性が高い高齢女性には特に防犯知識を高めていただきたいです」

 3位になった理由としては、「侵入犯罪=空き巣」のイメージが定着していることが考えられるそうです。

 1997~2002年ごろに空き巣の認知件数が急増し、対策として「電気をつけっぱなしにする」などの在宅アピールが推奨されてきたとのこと。

 しかし、「空き巣」は2002年をピークに減少し、代わりに闇バイト強盗などの登場により「侵入強盗」が2022年から増加。

 闇バイト強盗では、あえて在宅中を狙ってくるケースもあります。

 「『家にいるから大丈夫』と考えるのではなく、『家にいるときもしっかり守る』という意識を持ち、家全体の防犯性能を向上させることが重要です」

有効な防犯対策は

シャッターのリフォーム例
シャッターのリフォーム例 出典: LIXIL提供


 在宅中の防犯対策としては何が有効なのか?

 一つ目に挙げられるのが「侵入対策」だといいます。

 「在宅時も必ず鍵を閉めることが重要ですが、強引に侵入する手口も多く、物理的な防御が重要です。玄関ドアや窓をリフォームし、住まいの防御を高めることは有効な手段です」

 二つ目が「狙われにくい外回りにしておく」こと。

 フェンスや門戸などを取り付けることにより、侵入に手間がかかることを示したり、夜は玄関口などにライトをつけて暗がりをなくしたりすることが防犯につながるといいます。

 そして三つ目が、スマートホームなどの「攻める防犯」

 IoT技術を活用して家庭内の家電や設備を連携させ、侵入者が立ち入った際にライトを点灯させたり、不審者に対して警報サイレンを鳴らしたり。

 リクシルでもそういった連携デバイスを販売しており、需要が高まっているそうです。

 「闇バイト強盗では素人による犯罪も多く、強引に侵入してくるケースがあります。その場しのぎの簡易的な防犯対策や、『家にいるから安心』ではなく、家自体の防犯性を向上させることぜひご検討ください」

    ◇

 とはいえ、リフォームや設備導入となると、それなりに費用もかかります。

 防犯の基本原則である「時間」「光」「音」「人の目」を意識することや、住民同士が協力して定期的な見回りや不審者情報の共有を行う「ご近所さんとのお付き合い」なども効果がありそうです。

 【防犯の基本原則】

 ・時間=犯行に時間をかけさせること

 ・光=犯罪者は暗いところを好むため、玄関口や足元を明るく照らすことが重要

 ・音=100db以上の大音量を鳴らすことで、犯罪者が計画を諦めやすくなる

 ・人の目=犯行を諦める理由で多いのは「ご近所の方に目撃された」

関連記事

PICKUP PR

PR記事

新着記事

CLOSE

Q 取材リクエストする

取材にご協力頂ける場合はメールアドレスをご記入ください
編集部からご連絡させていただくことがございます