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STU48が「特別対バン」岡田あずみさんが先輩たちから学んだこと
HKT48・NMB48とライブで〝相乗効果〟

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HKT48・NMB48とライブで〝相乗効果〟
瀬戸内を拠点に活動するアイドルグループSTU48の8周年記念コンサートが行われました。最終日は福岡が拠点のHKT48、大阪・難波が拠点のNMB48との「特別対バン」で、それぞれSTU48と競演しました。STU48のキャプテン岡田あずみさん(22)にとって、それは刺激に満ちた経験だったそうです。普段会うことがないキャプテン同士、何を語ったのか。伝えたかった思いとは。お話を伺いました。
8周年記念コンサートは3月20日に東京、4月5日、6日に広島市の広島国際会議場フェニックスホールで行われました。
岡田さんは全公演を終えた夜、ネットの配信で「やりきった」と安堵感をにじませました。
岡田さんはコロナ禍が終息してきた2022年5月に加入、前キャプテンの今村美月さん(卒業)から指名されて、昨年4月からキャプテンを務めています。
「キャプテンになってすぐに7周年コンサートがあり、その千秋楽で8周年コンサートの開催告知もあったので、自分にとってキャプテンの1年は8周年コンサートと共に走ってきたという感じです」
「終わると、自分が思っていた以上に『やり遂げた』と、肩の力が抜けました。意識していなくても、ずっと気が張っていたのだと感じました」
コンサート自体については「STU48としてステージのパフォーマンスの一体感を出したいという目標がありました。レッスン期間中も一体感を出すことに重点的に取り組み、そこをしっかりと見せられたので、達成感は非常に大きかったです」と充実感をにじませます。
そうした中、最終日に行われたのが「特別対バン」でした。1部はHKT48、2部はNMB48がそれぞれ出演しました。
それぞれのグループの単独ライブのパートのほか、HKT48とSTU48、NMB48とSTU48のメンバー数人ずつがコラボしたユニット曲や、全員がステージに立ってのパフォーマンスを披露しました。
AKB48の各グループの運営主体の分社化や、新型コロナの世界的流行を経て、違うグループのメンバーが同じステージに立つ機会がほとんどなくなった以降にSTU48に加入した岡田さんにとって、他のグループとの競演はとても刺激に満ちていたそうです。
「それぞれのグループの特色がとても異なると実感しました」と岡田さんは言います。
瀬戸内の情景が浮かぶような叙情性あふれるSTU48の楽曲と、盛り上がる曲が多い両グループの楽曲との違いだけではありません。
「メンバーのMCでの盛り上げ方、客席のあおり方がHKT48さんもNMB48さんもすごく上手だと感じました。リハーサルの段階から絶対面白くて盛り上がるライブになることが伝わってきました。自分たちももっと上手になりたいと思った部分の一つでした」
HKT48はリハーサルから、振り付けでの手足の角度や、配信カメラでのメンバーの表情のクローズアップのされ方など、細かい部分を確認して、パフォーマンスの精度を高めていく様子が、岡田さんには印象的だったそうです。
一方、NMB48はステージを舞台袖から見ていて、激しいダンスにもかかわらず横一列のラインがそろっていて乱れないのが、美しさと格好よさにつながっていて、特にすごいと感じたといいます。
この対バンは「No Border~Synergy~」というサブタイトルがつけられていました。
「シナジー(相乗効果)という言葉通り、めちゃくちゃ刺激をもらいました。他のグループとの競演だからこそ、STU48のメンバーも今まで以上に負けられないと思って、熱く気合が入ったライブだったのではないかと思います。そして、普段はなかなか見られないリハーサルの様子も見ることができて、貴重な機会でした」
岡田さん自身は2部で、NMB48のメンバー3人、STU48のメンバー2人の計5人でユニット曲を披露しました。
「隣でNMB48の(最新シングルでセンターを務める)塩月希依音(けいと)さんがとても大きく踊っているので、私も負けられない、とめちゃ頑張って大きく踊りました」
終演後、岡田さんはHKT48チームHのキャプテン豊永阿紀さん(25)、 NMB48キャプテンの小嶋花梨さん(25)と言葉を交わす機会がありました。
加入からわずか2年弱、研究生から昇格するタイミングでキャプテンに指名された岡田さんにとって、先輩メンバーが多いグループで、キャプテンとしてどうふるまうか、緊張や気後れも常にあったと振り返ります。
その背中を押してくれたのが、NMB48キャプテンの小嶋さんの存在でした。
「就任前、直前まで研究生だった私がキャプテンをしていいのだろうかとすごく不安で、スタッフさんに『大丈夫ですか』と聞いた時に、小嶋さんのお話をされました。『小嶋さんも研究生から昇格してすぐにキャプテンになったが、NMB48をとても愛していて、キャプテンになって今もすごく活躍されている。そういう方もいるから大丈夫だよ』と言ってもらったのをすごく覚えています。小嶋さんが自分の中で頑張ってみようと思える大きな存在でした」
小嶋さんと会った際は、就任時の自分の背中を押してくれた、というずっと伝えたかった感謝の思いを伝えました。
そんな岡田さんに小嶋さんは「研究生からすぐにキャプテンになって大変ですね。でも、私も就任して経験を積むにつれて、できる幅が広がり、大変よりも楽しいという気持ちの方が大きくなってきているので、頑張って」とアドバイスをくれたそうです。
豊永さんには、普段のレッスンのことやリハーサルに向き合う意識などを尋ね、丁寧に答えてくれたといいます。
時間は短くても、岡田さんにとってかけがえのない交流になりました。
2017年3月に誕生したSTU48は活動が9年目に入りました。
「パフォーマンスの一体感をもっと向上させられるように、グループとして走っていきたい。また、地元により密着しながら、瀬戸内が盛り上がるように活動していきたい」と抱負を語ります。
そしてファンへのメッセージを尋ねるとこんな答えが返ってきました。
「STU48を好きになってくださったタイミング、応援している期間は人それぞれだと思います。ただ、今応援している、一緒に時間を過ごしているということに変わりはありません。皆さんと一つのチームSTUとして、もっともっと強くなって過ごしていきたいと思うので、これからも応援いただけたらうれしいです」
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