SNSや動画共有サイトで人気の「自宅で焼肉屋を再現」する“DIYダクト”。焼肉店の七輪や卓上コンロの上にある排煙ダクトを、ホームセンターなどで販売されている材料で自作する行為です。しかし最近、これが原因とみられる火災が実際に発生したことを受けて、東京消防庁が注意喚起をしました。どのような点に注意が必要なのでしょうか。(朝日新聞デジタル企画報道部・朽木誠一郎)
東京消防庁は2月14日、X(旧Twitter)で「SNSでは、DIYのダクトで焼肉を楽しむ動画が多数紹介されています。しかし…」とした上で、実際に火事になった例があるとして、キッチン周辺が広い範囲で焼けた写真を添えて注意喚起をしました。
注意が必要なのは、“DIYダクト焼肉”などと呼ばれる、焼肉店の七輪や卓上コンロの上にある排煙ダクトを、ホームセンターなどで販売されている材料で自作する行為です。SNSや動画共有サイトでは、このような行為が拡散されたり、多数投稿されたりしています。
「自作したダクトで焼肉中に、肉の脂から上がった炎が、ダクトの凹凸部分にたまった油脂に着火」した火災の例があったそうです。焼肉店でもダクト火災は問題になっており、定期的な点検や清掃が必要とされます。
東京消防庁を取材しました。同庁によれば、最近、同庁管内で実際に“DIYダクト焼肉”によるとみられる火災が発生。Xの投稿に添えられた写真は、その火災現場の様子ということでした。
同庁は“DIYダクト焼肉”について「取り扱いには十分注意してください」とコメントしています。