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初投票「開票速報すごい楽しい」 午後8時、大晦日みたいにワクワク

「いいなこれ!!!!!!!!」

衆院選の開票作業=2024年10月27日、鹿児島市、山下知子撮影
衆院選の開票作業=2024年10月27日、鹿児島市、山下知子撮影 出典: 朝日新聞

目次

「開票速報がすごい楽しい!!!!!!!!」
10月27日に投開票され、与党が過半数割れした衆院選が「初の投票」だった18歳がSNSで率直な思いを投稿しました。投稿には17万以上の「いいね」がつきました。初の投票体験について、詳しく話を聞きました。

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17万いいね「解像度あがる」「私も初だった」

《なにこれ!!!!!!!
18歳になって、初めて投票行ったから、開票速報がすごい楽しい!!!!!!!!
投票した人がどうなるのかなとか他の地域はどうなんだろうとか。
いいなこれ!!!!!!!!》

投稿したのは、岡山県の高校3年生、Haraさんです。Haraさんのこのつぶやきには17万以上の「いいね」がついただけでなく、同世代から「私も初めての投票だった」という声が集まった他、「参加して、その結果を見守るのは大切」、「わかる、選挙の解像度がグンとあがる」「両親がなぜあんなに必死にテレビをみていたのかわかってたのしいですよね」など、Haraさんの新鮮な感情に共感したり自身の初投票を振り返ったりする多くの声が集まりました。

「お腹痛くなったらどうしよう」

Haraさんが投票をしたのは10月20日、家族とともに自転車で期日前投票の会場に行きました。
緊張すると、お腹が痛くなるというHaraさん。「『投票するときにお腹が痛くなったらどうしよう』と思っていましたが、係の人たちがとても温かく迎えてくださり、初めての投票でも安心できました」

不安材料だった、「投票箱への道順を間違えたらどうしよう」ということについても、動線がわかりやすくなっていたため、投票中に順番を間違えることはなかったといいます。

全体を通して5分ほどで投票が終わったときには、「思ったよりすんなり終わった」と感じたそう。「忙しい人でもフラッと立ち寄るだけで投票ができる雰囲気でした」

「大晦日みたいにワクワクした」

そして迎えた投開票日の27日。
多くの投票所で投票が締め切られる午後8時。「午後8時から開票速報があるのを知っていたので、テレビの前で待っていた」というHaraさん。

「いつもは 何も感じない開票速報のカウントダウンも、今回は大晦日みたいにわくわくしていました」

刻々と各党の情勢が判明していく中、Haraさんが興味を持ったのは、他の地域の投票結果だったといいます。「どのくらいの得票差で当落が決まったのか」「当選した人はどんな政策を実現しようとしているのか」――。
その際、開票速報のテレビ番組で紹介される、候補者のプロフィールが参考になり「とてもおもしろかった」といいます。

迷った時に選挙公報

Haraさんは、投票先を「とても迷っていた」といいます。

そんなときに指針にしたのは、自宅に投函される選挙公報でした。
「テレビでは表面的なことしか話さないし、ネットでは割と書き手の思想に偏った記事も多い」と感じていたそう。

「頼りになるのは、その人が過去にどんなことをしていたか、どんな実績があるのか、ひたすら調べることだけでした」

Haraさんが住む岡山県では今回、知事選挙も同日に行われたため、「空き時間に調べるのにはとても苦労した」と振り返ります。

そんな中でも幅広く客観的に情報を集めるようにし、「地域を自ら明るく活性化してくれる人」を判断の軸に投票先を決めたそう。

刷り上がった選挙公報は点検、仕分けされ、道内各地に送られた=2024年10月18日、北海道北広島市
刷り上がった選挙公報は点検、仕分けされ、道内各地に送られた=2024年10月18日、北海道北広島市 出典: 朝日新聞

「間違いだったかな…」不安感じなくていい

今回、初投票の時の感情をXに投稿し、多くの反響があったことには「驚きを隠せません」。

「単純に、18歳になって初めての選挙速報が楽しすぎたから思わず投稿した」というHaraさん。「もっと、選挙が『たのしい!』と気づいた方がいい」と周囲にも訴えます。

選挙後、人の投票先について批判する雰囲気も感じるそうですが、「周りの批評を見て、自分が入れたところは間違いだったのかな...…と不安になる人もいるかもしれませんが、そんなことはない。自分で考え、いいと思った人に入れたのなら、他人にそれを責める権利はありません」ときっぱり。

「しっかり自分の地域や日本のこれからについて考えれば考えるほど、選挙は楽しくなります。そのことを、投票権を得て、選挙速報を見てやっと感じることができて嬉しいです」

「投稿に反響をくださった皆さんも、選挙速報を楽しみにされている方が多くいらっしゃっいました。中には『楽しむことから選挙に興味を持つことって大切だよね』という意見もあり、『楽しむ』って、人を動かす大きなパワーを秘めているのだなと感じました」

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