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サントリー天然水に「北アルプス」、誤植じゃありません 水源は4つ

かつての商品名「南アルプスの天然水」のイメージが強いですが……

これが「サントリー天然水 北アルプス」です
これが「サントリー天然水 北アルプス」です 出典: サントリー食品インターナショナル提供

目次

 サントリー天然水を買ったら「南アルプス」と「北アルプス」があった――。先日、SNSでそんな投稿が注目を集めました。かつての商品名「南アルプスの天然水」のイメージが強いですが、実は北アルプスも含めて全4種類がラインナップされています。販売元に話を聞きました。

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上が「南アルプス」、下が「北アルプス」です
上が「南アルプス」、下が「北アルプス」です 出典: サントリー食品インターナショナル提供

事業化のきっかけはウイスキー


 サントリーがミネラルウォーター事業を始めたのは1970年。

 当初は業務用の瓶入りミネラルウォーターで、きっかけは「ウイスキー」だったそうです。

 日本初の本格国産ウイスキーの製造に取り組むにあたって、良質な水源と自然環境を探すことに。

 山梨に白州蒸溜所を作ったことで、南アルプスの水と出会いました。

 そして1991年、一般消費者向けに発売されたのが「南アルプスの天然水」でした。

「北アルプス」の生産ライン
「北アルプス」の生産ライン 出典: サントリー食品インターナショナル提供

複数の水源が混在することも


 その後、南アルプス以外の水源でも生産を開始。

 2003年に「阿蘇の天然水」、2008年に「奥大山の天然水」を発売します。

 2020年には、3つの商品を「サントリー天然水」として統一。

 「サントリー天然水 南アルプス」といった形で、それぞれの水源を明記するようになりました。

 名称統一の理由は、「総供給量不足」と「エリアごとの供給格差」を解決するため。

 物流体制を見直し、水源ごとに発売エリアを固定していた方式を見直すことに。

 同じ地域で買っても異なる水源が混在するといったケースが起こるのは、こうした理由があるようです。

実はラベルの絵も違います

「サントリー天然水」のラインナップは水源ごとに4種類あります
「サントリー天然水」のラインナップは水源ごとに4種類あります 出典: サントリー食品インターナショナル提供


 現在の水源は「南アルプス」「北アルプス」「阿蘇」「奥大山」の4つ。

 一見するとラベルも同じように見えますが、実は描かれている山や植物が異なっています。

 また、当然ですが、口当たりやのどごしなどの味わいにも違いがあるそうです。

 話題になったことについて、サントリー食品インターナショナルのブランドマーケティング本部課長・佐藤匡さんはこう話します。

 「何気なく手に取っているミネラルウォーターに対して興味関心を持っていただけ、非常に嬉しく思っております。日本各地に旅行に行った際にはぜひ、どの水源か見て楽しんでいただければと思います」

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