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「名刺も社員証も持ってない」は〝偽スカウト〟芸能事務所が呼びかけ

「金銭トラブルや犯罪被害に遭うおそれがある」

アミューズが投稿した注意喚起の文面=同社Xアカウントより
アミューズが投稿した注意喚起の文面=同社Xアカウントより 出典: アミューズ法務部のXカウント(@AmuseLegal)より

目次

「学生・生徒の皆様の夏休みが近付いたこの時期に、注意喚起します」――。
芸能大手のアミューズが、「偽スカウト」に注意するよう、若者に呼びかけるSNS投稿をしています。投稿には具体的な誘い文句の例も掲載され、目にした人からは「読んでおいた方がいい」と拡散されています。

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「秘密の特別プロジェクトだから…」「業界では常識」

Xの「株式会社アミューズ法務部」(@AmuseLegal)から発信されたのは、「偽スカウト」による被害に遭わないよう、若者に呼びかける内容です。

「学生・生徒の皆様の夏休みが近付いたこの時期に、注意喚起します」から始まります。

同社にこれまで寄せられたことのある通報内容を元にし、「偽スカウト」の口説き文句の例示として以下のようなものを挙げています。

・「今日は休日だから、名刺も社員証も持ってない」

・「名刺を悪用されたことがあるので、名刺は渡さない」

・「今回のスカウトは秘密の特別プロジェクトだから、アミューズに問い合わせても、会社の人は僕のことは知らないと言うはず。そう言えと僕から社員に指示してあるから」

・「僕はアミューズさんのトップから頼まれたプロのスカウトなので、アミューズの名刺や社員証はない。アミューズさんの社員も僕のことは知らない。トップから直接頼まれたから、トップだけが僕を知っている」

・「僕はアミューズさんの社員ではなくてアミューズさんの代理のスカウト。アミューズさんは芸能事務所なのでマネージャーはいるけど、スカウトするための人は、アミューズさんの社内にはいない。スカウトする人は外部の人。業界では常識。そんなことも知らないと恥をかくよ」

・「アミューズに問い合わせるのなら、君は終わり。スカウトである僕のことを信用してくれないということになるから、僕も君を信用できない。信用できない人をデビューに持って行くことはできないから。信用するのか信用しないのか、2つに1つ。どうする?」

他にも、「偽スカウト」はSNSを使ってオーディションを受けるよう勧めたり、撮影のために同社オフィス以外のスタジオなどを指定して待ち合わせを要求してきたりすることもあることなども説明。

「当社がスカウトする場合、例のようなことは言いませんし、しませんので、当社社員や当社関係者を名乗ったうえで以上の例のようなことを言ったりしたりする人は、100%確実に、『にせものスカウト』『なりすましスカウト』です」と断言しています。

投稿に反響「わかりやすい発信」

アミューズ法務部のアカウントでは、これまでも不正転売や誹謗中傷にまつわる注意喚起をしてきました。

夏休みになり、若者が街中に多く出て行くこのタイミングでの発信に、「子どもさんがいらっしゃる方は読んでおいた方がいい」「わかりやすい発信」などの言葉とともに、投稿から半日で1万件以上のRTがされています。

文面の最後には、「あやしい」と感じた時の対処について以下のように記載しています。

「少しでもあやしいと感じましたら、当社社員がチェックしている窓口である「報告|お問合せフォーム|株式会社 アミューズ - AMUSE -」(https://www.amuse.co.jp/inquiry/declaration/)から通報してください。」

「通報を確認した当社の社員が、当社のスカウト担当など該当部署と連絡を取ったうえで、本当に当社のスカウト担当がスカウトしたのかどうかを確認します。ですから、当社からの返信があるまでは、指定された場所に行ったりしないでください」

また、このような偽スカウトの被害に巻き込まれた場合には「金銭トラブルや犯罪被害に遭うおそれがある」と強く注意を呼びかけています。

契約トラブルへの注意呼びかけも

昨年末には、独立行政法人国民生活センターが「タレント・モデル契約のトラブルにご注意」と呼びかけています。

センターの特集ページでは、「10代・20代の女性を中心に、タレント・モデル契約関連の様々なトラブルが発生しています」とした上で、街中でのスカウト以外にも、インターネットを通じて自ら連絡をとった結果、トラブルに遭ったケースを紹介。

契約先や契約内容を入念に確認するよう呼びかけ、「業者はタレントやモデルに憧れる気持ちに付け込んで甘い言葉をかけてきますが、契約をする際には、どのような活動をするのか、費用はかかるのかといった内容を十分に確認しましょう」としています。

もしタレント・モデル契約トラブルの被害に遭った場合は、「最寄りの消費生活センター」(電話の際は局番なしで「188(いやや)」まで)相談するよう呼びかけ、「アダルト関連の出演を強要されるなどした場合」には警察への相談を勧めています。

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