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ゆづりんご。さんからの取材リクエスト

エレベーター内の低い位置にあるボタンについて、知りたいです。



エレベーターの〝低いボタン〟は誰のため? 押すと「長く」なるもの

鏡にもバリアフリーの意味が

通常の操作盤よりも低い位置にそれがあるのが「車いす兼用エレベーター」です。写真はイメージです。
通常の操作盤よりも低い位置にそれがあるのが「車いす兼用エレベーター」です。写真はイメージです。 出典: 朝日新聞

目次

取材リクエスト内容

こんにちは、ゆづといいます。
私は今ユニバーサルデザインについて調べていますが、
エレベーター内の低いボタンについての情報があまり出てきません。
車椅子や子供に使いやすいくらいしか自分ではわからないので、
実際に調べていただけると幸いです。 ゆづりんご。

記者がお答えします!

日本エレベーター協会によると、エレベーター内の左右、低い位置にボタン(操作盤)がついている機は、「車いす兼用エレベーター」になります。

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設置場所の目安は床から1メートル

一般的な位置にあるボタンとは別に、車いすを使う人が利用しやすい位置に、階数やドアの開け閉めの操作ボタンがつけられています。

設置場所の目安としては、「車いすに乗った人が操作しやすい高さ」。床面からおよそ1メートルほどの高さだそうです。

障害者や高齢者の円滑な移動をめざす「バリアフリー法」に準拠するものです。

「車いすに乗った人が操作しやすい高さ」に付けられている操作ボタン=菅光撮影
「車いすに乗った人が操作しやすい高さ」に付けられている操作ボタン=菅光撮影

一般的ボタンの開閉時間よりも長く

また、同協会によると、 車いす兼用エレベーターに設置されている「車いす専用ボタン」は、エレベーター扉の開閉時間とも連動しているそう。

一般的なエレベーターの扉開閉時間は3~5秒なのに対し、「車いす専用ボタンに応答して着床した場合、扉の開放時間は車いす使用者が乗り込むのにかかる時間を考慮して『10秒程度』としています」。

正面の鏡は「後方確認用」

その他、エレベーター内のバリアフリー機能としては、乗り込んだとき正面にあたる場所に設置された鏡があります。

これは、車いすユーザーが正面から乗り込んだ場合、方向を変えずに下りるには、バックする必要があることから、後方確認用として設置されているものです。

また、メーカーや機種にもよりますが、高齢者などが安定して乗りやすいよう、エレベーター内に手すりを設けたり、視覚障害のある人がボタンを認識できるよう点字を付けたりする設備があります。ボタンを押した時の「ピッ」という操作音や「上にまいります」「下にまいります」などといった、案内音声もその一つです。

車いす用のボタンに加え、横に点字が添えられているものも=菅光撮影
車いす用のボタンに加え、横に点字が添えられているものも=菅光撮影

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