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引き出物「カタログギフト」8割がペーパーレス化 コロナ禍の影響は
カタログギフトで地域産業支える動きも
結婚式の引き出物で「カタログギフト」を利用した人も多いのではないでしょうか。今では冊子の「カタログ」が少なくなり、「カード」で選ぶ時代に変化してきているそうです。
カタログギフト大手「リンベル」(本社・東京)の担当者によると、同社の商品を引き出物にした結婚式のうち、「8割が『カード』を利用している」と話します。
同社の「カード」を使って贈り物を選ぶ仕組みは、「e-Gift(イーギフト)」と呼ばれています。
「カード」に記載されたQRコードを読み取ることで、ウェブ上のカタログにアクセスし、商品を選ぶことができるというものです。
結婚式の引き出物では8割が「カード」に変化しているものの、お中元やお歳暮・自治体が住民に送る出産祝いといった全体の利用率でいえば、「カード」はまだ2割ほどにとどまるといいます。
「ただ、年々カードタイプの利用は増えているので、徐々にデジタルの時代になっていくかなと想定しています」
「とはいえ、『カードだけではギフトという感じがない』という声もあります。今後もe-Giftと紙カタログの両方を用意する必要があると考えています」
担当者はコロナ禍前後での変化についても語ります。
「カタログの中身については大きな変化はないのですが、コロナ禍、そして現在多く選ばれているのは『食品』です」と話します。
同社が展開するカタログギフトは50シリーズほど。掲載されている商品は、大きく分けて服飾、食品、体験、寄付の4つに分類されるそうです。
コロナ禍では、行動制限があったこともあり、そもそもカタログから食事券や宿泊券といった「体験」系の商品が激減した時期がありました。
体験系が利用しにくくなったことと同時期に、食品の申し込みが増えたそう。現在は体験系も回復しつつありますが、食品系の利用率もまだ高い状態だといいます。
担当者は「物価高などもあり、実用的なものを選ぶ方が多いのではないでしょうか」と話します。
また、担当者は「コロナ禍でカタログギフトが広く使われるようになったと感じている」といいます。
コロナ禍を医療の側面から支えた医療従事者に「感謝の意」を込めてカタログギフトを贈る自治体もあったそうです。「その際、カタログギフトには地場の商品を掲載することで、地域産業を支えようとする動きがありました」
担当者は「今後、妊娠出産支援や敬老の日の祝い品などでも同じ仕組みが使えるのではないか」と期待しています。
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