この投稿は2000回以上リポストされるなど注目を集め、他のユーザーから「みんな同じだと思っていました」「逆に太陽を見てもくしゃみ出ない人いるの?」「小さい頃から“変な人”扱いされていたので理由がわかってうれしい」といった反応がありました。
前田医師や前田医師が紹介する
医学総説によれば、「光刺激によるくしゃみ発作」は“photic sneeze reflex”(光くしゃみ反射)と呼ばれ、欧米では人口の4分の1程度に存在するとされます。
国内でも、30年ほど前の東北地方の約750人に対しての
アンケート調査では「光を見てくしゃみが出る」と答えた人は25%ほど、個人差も大きいということでした。
常染色体優性遺伝のパターンがある(それ以外もある)ことがわかっており、基本的にはくしゃみが出るだけの無害な発作です。
ただし、高速道路の出口付近の事故と関連するという説もあります。また、当事者が戦闘機のパイロットの場合、戦闘中に太陽の光で発作が連発すると撃墜されてしまうおそれがあるため、「どの波長の光がよりくしゃみを起こしやすいか」という軍事関係の研究も行われました。
その結論としては「波長は関係なく、光の強度変化が誘因」とされたということです。
前田医師は「XやWeb記事などで耳鼻咽喉科にまつわる医学情報を発信しています。この反射は耳鼻咽喉科医には比較的、知られているものかと思いますが、当事者の方からは『みんなそうじゃないの?』という反響が多く、一方でそうでない方は『そんな人いるの?』という反応が多く、興味深かったです。人間の体って不思議ですよね」とコメントしました。