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バレンタインにあんこ?…百貨店での売り上げ増 予算額最も高い年代
最も多い「家族チョコ」
もうすぐバレンタインデー。その予算が前年比134%と大幅に増えているという調査結果を、調査会社「インテージ」が発表しました。百貨店に聞くと、バレンタインというイベントへの消費者の感覚が変化していることがうかがえました。
インテージは今年1月18日から22日、全国の15歳から79歳の男女2500人を対象にバレンタインに関する調査を実施。対象のうち、女性668人のチョコの予算平均は5024円と、昨年3750円から134%増えました。
「渡す予定はない」と答えた人は36.4%で、昨年の42.7%からは6.3%減。
渡す相手を尋ねると、最も多かったのは「家族」の44.7%。次に多かったのは「自分」の21.7%でした。自分用のチョコを用意する人は、昨年の13.2%からは大きく伸びました。
その他、義理チョコや家族チョコ、友チョコなど、贈答用のチョコは昨年よりそれぞれ増加。インテージは「出勤頻度がコロナ禍前の水準に戻りつつあり、一緒に働く人に渡すチョコが増えることが予算の増加を引き起こしたと考えられる」としています。
年代別にみるとどうでしょうか。
全体の予算が5023円なのに対して、20~29歳は6448円と、各年代の中で最も予算が高くなっています。インテージは、「予算総額は20代から40代で高く、以降、年代が進むにつれて下がっている」と分析。
また、渡す相手を年代別に分析すると、予算総額が最も高い20代では、1つあたりの金額が高い「本命チョコ」を用意する人が多く、30代と40代では、「家族チョコ」「自分チョコ」を用意する人が多めでした。
15~19歳では、「友チョコ」が高く47.9%。
「友チョコ1つあたりの金額は、他のチョコに比べて低めで、かつ15~19歳の32.4%が『手づくりのチョコレートを渡す』と回答しており、10代の予算総額は低めとなっていると考えられます」
バレンタインをめぐっては、百貨店にも変化が。
日本橋三越本店の担当者によると、「バレンタインは『スイーツを楽しむイベント』に変化していると感じています」。
バレンタインの商品は、チョコはもちろん洋菓子全般に広がり、バレンタインの時期に合わせて開催している「あんこ博覧会」(今年4回目)も好評だといいます。あんこ博覧会の昨年開催時には、売り上げが前年比193%となり「バレンタインにあんこを楽しむ方も増えてきているのではないかと考えています」(担当者)。
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