連載
#12 プラネタリウム100年
星空を〝貸し切り〟プラネタリウムを独占 最も利用が多いのは…
プラネタリウムがドイツで誕生して100年
プラネタリウムといえば、椅子に座って投影される星空を見上げるもの、と思っていませんか。実は最近では、コンサートやファッションショー、結婚式といったエンターテインメントの場としても使われるようになっています。自分たちだけの星空を貸し切ってみませんか。(朝日新聞デジタル企画報道部・小川詩織)
若者が集う東京・渋谷にあるコスモプラネタリウム渋谷。一般的な星空の投影はもちろん、コンサートや演劇、結婚式といったイベントの貸し切り利用にも力を入れています。
例えば、ライブイベントの貸し切りでは、タイムトラベルをする曲に合わせて、過去から未来の星空を時系列に映す演出をしたこともあるそうです。
「自然の夜空の星空のほうがいい」という声もありますが、プラネタリウムだと曇りや雨といった天気に関係なく、イベント参加者に星空の下にいるような気持ちになってもらえます。
コスモプラネタリウム渋谷の解説員・佐々木勇太さんは、「星空の時間や場所を自由自在に選ぶことができるのがプラネタリウムを貸し切る醍醐味」だといいます。
コスモプラネタリウム渋谷で、特に多いのがプロポーズのための貸し切りで、多い時には月5回ほどの予約が入ります。
やはり「星が好き」という利用者が多いですが、「人と違う特別なプロポーズがしたい」「2人だけの空間でプロポーズできるのがいい」といった理由でも選ばれています。
自由に選んだ星空を投影できるため、2人が出会った日やそれぞれの誕生日の星空を映すことも多いそうです。
先日、コスモプラネタリウム渋谷でプロポーズをしたカップルは、初デートがプラネタリウムだったそうです。
その後も何度か通い続け、「思い入れのある場所でプロポーズがしたい」と思うようになったといいます。
当日は、誕生日や出会った日などの記念日の星空を投影しながら、解説員の解説付きでのプロポーズとなりました。
佐々木さんは「いつもとは違う特別感を演出できます。星空を見るだけではない、多様な使い方ができるので星空の貸し切りはおすすめです」と話しています。
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