MENU CLOSE

ネットの話題

災害時に「ポリ袋調理」、電気いらずで節水 メーカー公式の〝炊飯〟

日頃から実践しておくことが大切です

お米を入れたポリ袋を鍋に入れて…
お米を入れたポリ袋を鍋に入れて… 出典: アイラップ【公式】の投稿より

目次

災害時、停電したり、使える水が少なかったりする場合でもできる「ポリ袋調理」に注目が集まっています。メーカーがSNSでご飯を炊く方法を紹介し、日頃から実践して備えるよう呼びかけました。ポリ袋を使ったレシピは、農林水産省のサイトなどでも紹介されています。

【PR】手話ってすごい!小学生のころの原体験から大学生で手話通訳士に合格

お米をポリ袋に入れて

「温かい食事は心を落ち着かせます」

能登半島地震が起きた2024年1月1日、ポリ袋「アイラップ」を製造販売している岩谷マテリアル(東京都)の公式SNSは、そんな文言とともに、カセットコンロと鍋、ポリ袋などを使ったご飯の炊き方を投稿しました。

ポリ袋での炊飯は、鍋を洗う必要がないほか、ご飯を炊きながらほかの食材を温められる・加熱に使った水を次の調理時に再利用できるといったメリットがあります。

【担当者が紹介したお米の炊き方】
(1)お米と水の割合は「1:1.2」
(2)袋の空気をしっかりと抜いて上までねじり、なるべく上の方で結ぶ
(3)耐熱皿を敷いた鍋でお湯を沸かし、(2)の袋を入れる。袋が鍋底や鍋肌に付かないように注意
(4)お湯がグツグツしない程度、ポコポコくらいを維持しながら20〜30分加熱する
(5)お湯から出して10分蒸らし、よくほぐす。取り出す際はやけどに注意する
出典:アイラップ【公式】の投稿より

担当者によると、投稿では無洗米を20分ほど水に浸したあと炊いていますが、一般的な精米でも非常時は研がずに食べられるといいます。

アイラップは耐冷温度-30度~耐熱温度120度ですが、高温の鍋底に触れると溶けてしまう恐れもあります。災害時に耐熱皿が用意できない場合は、ふきんやシリコン製のマット、金ザルなどを代用し、鍋底や鍋肌に直接触れないようにするといいそうです。

炊きあがりはお米の品種や水質、火加減などによっても違うため、「普段からコツや好みを掴んでおくこと」が大切と呼びかけました。

投稿には3万を超える「いいね」がつき、「停電中ですが、温かいご飯を食べることができました」といったコメントも届いたそうです。

出典:アイラップ【公式】の投稿より

ご飯を炊く、以外にも

公式SNSではご飯の炊き方のほか、ユーザーに人気の電子レンジを使ったポテトサラダやたまごサラダも紹介しています。電子レンジではなく、お米同様に食材を入れた袋をお湯に入れて加熱できるそうです。

【3分で作れる たまごサンド】
①#アイラップ に卵2個を割り入れ、
黄身に穴をあけ、電子レンジでチン。
 (600Wで1分半を目安)
②塩・コショウ・マヨネーズを適量入れ、
 つぶしながら混ぜる。
③袋の端を切って、
 パンに絞り出して完成。
アイラップ【公式】のXより
出典:アイラップ【公式】の投稿より
【7分で作れる ポテトサラダ】
① #アイラップ に切ったジャガイモを
 2個分入れ、電子レンジでチン。
 (600Wで5分を目安※)
② 塩・コショウ・マヨネーズを適量入れ、
 つぶしながら混ぜて完成。
(※硬い場合+30秒ずつ加熱し様子見で)
アイラップ【公式】のXより
出典:アイラップ【公式】の投稿より

なお、電子レンジで加熱する際には、「必ず耐熱皿を敷く」「口を結ばず、ねじるかたたむ(蒸気による爆発事故を防ぐため)」「油分の多い食材を避ける(耐熱温度120度を超えてしまう恐れがあるため)」といった注意が必要です。

「ポリ袋調理」は非常時に洗い物が少なく、衛生的な調理方法として農林水産省のサイトなどでも紹介されています。使用するポリ袋はアイラップに限らず、耐熱性のものを推奨しています。

包丁なし!火なし!袋の中で揉んで待つだけ和え物
約20分 主菜として1人分、副菜として2人分

【材料】
切干大根15g(女性の掌に乗る程度) /ツナ缶(ノンオイル、無塩、70g入り) 1缶/塩昆布2g(ひとつまみ) /梅干し(種をとる) 1個/白いりごま適量
【作り方】
1:ごま以外の材料をポリ袋に入れてからよく揉み、20分程おく。
2:白いりごまをふる。
農林水産省「災害時の簡単レシピ」

一方、多様なレシピがあっても、ご飯の炊き方同様に日頃から調理していないと、いざというときに加減が分かりません。ガスや電気、水道などのライフラインが止まることも想定し、カセットコンロや水、長期保存できる食品などをストックしておく必要もあります。

アイラップの担当者は、「知識だけではなく実践が大事です。ポリ袋の活用法について、被災地ではない方にも届いてほしい。普段から練習していただければと思います」と訴えていました。

関連記事

PICKUP PR

PR記事

新着記事

CLOSE

Q 取材リクエストする

取材にご協力頂ける場合はメールアドレスをご記入ください
編集部からご連絡させていただくことがございます