ネットの話題
容赦なく電車ドアに挟まれる干支 東京メトロ、リアルな辰もしっかり
制作の経緯を聞きました
ネットの話題
制作の経緯を聞きました
「かけこみ乗車は危険です!!」と呼びかける東京メトロのポスターがSNS上で注目を集めています。5年前から恒例となっている干支が入れ替わるデザインです。制作の経緯を聞きました。
1月1日から、東京メトロの駅ホーム付近などに貼り出されている2024年版のポスター。
大きく「かけこみ乗車は危険です!!」と書かれていて、辰年の龍が描かれています。
駆け込み乗車をしようとしたのか、顔をドアに挟まれていてイエローカードを提示されています。
辰年に合わせて作られたこのポスター。
実は5年前からほぼ同じ構図で、その年の干支に合わせて作り替えられています。
SNS上では「思ってたよりリアルな龍でちょっと驚き」「干支一周してほしい」といったコメントが寄せられ、話題になっています。
「かけこみ乗車をすることでお客様自身も危ない思いをしてしまう可能性があることを感じてもらえるデザインにしております」
そう話すのは、東京メトロ営業部旅客課副主任の板垣貴大さんです。
干支をモチーフとしたシリーズが始まったのは2019年の猪年から。
「駆け込み乗車は危険」ということを継続的に、新鮮なメッセージとして注目してもらうにはどうしたらいいか。
そう考えていた時、「毎年変わる干支にすれば年が変わるたびにデザインも変わり、お客様の目を惹きつけられるのでは」となったそうです。
例年のような可愛らしさだけでなく、想像上の生き物である龍の壮大さを生かすデザインを心がけたという今年のポスター。
コロナ禍による行動制限などが解除された中、今年は龍の如く昇り調子になるよう、金色を基調としためでたさを感じらえるデザインにしたそうです。
「公共交通機関として多くのお客様にご利用いただいていることを重く受け止め、世の中の価値観やニーズも変化していく中で、ポスター内の表現方法については、不快感や嫌悪感などを与えないよう努めております」
毎年のように話題になることについては、こう話します。
「多くの方に注目していただき、ありがたいと思っております。次回以降も多くのお客様の目に触れるようなポスターにしたいと思っておりますので、かけこみ乗車にならないよう、余裕を持ってご乗車いただきますようお願いいたします」
1/6枚