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小学2年生の〝西くぼAEDマップ〟 医療ドラマ好き「人助けたい」

「完成したら見せにきてくれませんか」の一声が……。

「西くぼAEDマップ」を作った満永倫太郎さん
「西くぼAEDマップ」を作った満永倫太郎さん

目次

自分の住んでいる地域のどこにAEDマップがあるんだろう。医療ドラマが大好きだという小学2年生が、長期休みの宿題で手がけた「西くぼAEDマップ」が、地域の掲示板に掲示されています。

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MERもコード・ブルーも大好き小学2年生

「西くぼAEDマップ」を作成したのは、東京都武蔵野市の小学2年生、満永倫太郎さんです。満永さんは、母の絵梨さんの影響もあり、幼い頃から医療ドラマをみることが大好きでした。
「人をたすけるところがかっこいい」と、「コード・ブルー」(フジテレビ系)や「TOKYO MER~走る緊急救命室」(TBS系)を繰り返しみていました。

そんな満永さんがAEDマップを作ったきっかけは、夏休みの宿題。

自由研究のテーマ選びをする中で、満永さんは「ドラマにも出てくるAEDが、どこにあるのか調べたくなった」。

とはいえ、満永さんには情報がありません。絵梨さんと協力してマップ作りを始めることにしました。

マップと併せて「AEDってなあに?」とQAもまとめました。=満永さんがまとめたもの
マップと併せて「AEDってなあに?」とQAもまとめました。=満永さんがまとめたもの

夏休みの夕方、母と自転車で

地図のベースは、インターネットで集めたAED設置場所の情報。それに加筆するかたちで、暑さが和らいだ夕方1~2時間をかけ、数日間にわたり絵梨さんと自転車などで地域を回りながら、AEDを設置している建物を探しました。

外から見えるようにAED設置がわかるステッカーを貼っているところはもちろん、貼っていなくても「人がたくさん集まる場所」を中心に回り、設置を確認していったといいます。

AED設置場所を地図に落とし込んでいく中で満永さんが気づいたのは、大通り沿いの建物や、スーパーなどの商業施設に設置されている場合が多いということでした。「行ったことはあってもAEDがあるって知らないところにあったのも、びっくりした」と満永さん。

マップとあわせて、対応方法などもまとめました。
マップとあわせて、対応方法などもまとめました。

「できたらみせに来て」の一声で

地域を回る中で、素敵な出会いもありました。

地域の活動をサポートする施設「西久保コミュニティセンター」に行き、AEDの場所を尋ねたときのこと。満永さんが「どうしてAEDを設置しているのか」などをひととおり質問し終わったあと、対応してくれた男性が「(マップが)できたら見せにきてくれませんか」と声をかけてくれました。

約束通り見せにいくと、「住民に必要な内容なので掲示しましょう」と、おおよそマップが網羅している範囲内の掲示板20箇所への掲示が決まりました。

このとき対応した西久保コミュニティ協議会の委員長・松坂誠治さんは「あそこまでちゃんとしたものができると思っていなくて、驚きました」と感想を語り、いまは地域の関係者に広く紹介しているといいます。マップの掲示は11月から始まり、できる限り長く続ける予定です。

満永さんは「みんながみてくれるところに貼られるなんてうれしい」と喜びます。

そんな満永さんに将来の夢を聞くと「(人命救助が必要な場面になったら)AEDで人を助けてみたい」と話してくれました。

地域の掲示板に貼られた「西くぼAEDマップ」
地域の掲示板に貼られた「西くぼAEDマップ」

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