連載
#24 #就活しんどかったけど…
OB・OG訪問が評価されてるって本当? 「飛び込み」した猛者も…
どれくらいやればいい? キャリアコンサルタントのアドバイス
目指す企業・業界で働いている大学の先輩たちに話を聞く「OB・OG訪問」。「やった方がいい」と聞きますが、本当? なぜOB・OG訪問をやった方がいいの? キャリアコンサルタントの篠原真喜子さんが解説します。
就活を本格的に始めた人が増えてくると、よく聞かれるのが「OB・OG訪問」にまつわる質問です。
「OB・OG訪問ってどうすればいいからない」「勇気が出ないし、気が進まないな…」と思う人もいるかもしれません。社会人の先輩、しかも初対面の人に連絡を取って、会って話を聞く、想像しただけで緊張してしまいますよね。
そんな人のために、OB・OG訪問の目的やメリット、OB・OG訪問は選考にどんな影響があるのか?などをお伝えしたいと思います。最後には、内定者の体験談も載せますね。
まず、前提として、OB・OG訪問はできる限りしたほうがいいです。大学の先輩という意味の「OB・OG」に限らず、紹介してもらったり、自分で見つけたりする「社員訪問」を指します。
OB・OG訪問は、説明会では聞けないような話を聞け、企業HPや会社案内では分からない情報が手に入る貴重な機会。1対1で会うからこそ、社員のホンネが聞けますし、よほど失礼なことでなければ(それこそ、お給料や休みやすさなども!)聞くことができます。
OB・OG訪問を行うことで、より深く業界・企業研究ができることは間違いありません。
では、OB・OG訪問は何人くらいすれば、効果的なのでしょうか?
この質問をされたら、「第一志望群の会社は、年齢や職種の違う人に、最低3人」とお伝えしています。
3人にOB・OG訪問すれば、仕事内容や会社の雰囲気をある程度はつかむことができるからです。
ただ、実際に人気企業に内定した人の話を聞くと、20、30人の社員に会ったという人はざらにいますし、第一志望の企業だけで50人以上というツワモノも!
OB・OG訪問をすればするほどその会社の理解が深まり、採用サイトや会社説明会だけではわからない「自分だけの情報」を手に入れることができます。
これをESや面接に盛り込むことで本気度が伝わり、「よく調べているね」と好印象を与えることができるんです。
次に気になるのは、「OB・OG訪問は企業から評価されているのか?」ということですよね。
私の経験上、企業が評価している可能性は大いにあり得ます。
OB・OG訪問を受けた社員が、評価シート等に記入して人事部に提出したり、ランチ代を領収書で精算する際に、学生の名前と一言コメントを書いて提出したり……。
評価の方法や程度は様々ですが、OB・OG訪問を採用の一環として位置付けている会社は少なくないようです。
そして、OB・OG訪問で高評価がつくと、会社から「別のOB・OGを紹介しましょうか?」と連絡が来たり、書類選考や1次面接が免除になったり、さらには、一般の学生より早い時期に内定が出たという話をよく聞きます。
もちろん、全ての会社が、OB・OG訪問で評価をつけているわけではありません。
でも、仮に評価をつけていなくても、「この前会った学生がいい子だったよ!」と、たまたま廊下ですれ違った人事担当者に伝えてくれることは十分考えられます。
OB・OG訪問に行くときは、「見られている、評価されているかも」という意識を忘れずに!
このあとにある内定者の例を参考に、事前準備をしっかりしていきましょう。
では、実際に内定した先輩たちは何人くらいOB・OG訪問をしているのでしょうか?
たくさんのOB・OG訪問を行ったことで他の就活生と差がつき、内定につながったケースをご紹介しますね。
OB・OG訪問は、情報収集だけでなく、面接の練習にもなり、得られるものはかなり多いです。
OB・OG訪問は学生の特権。ぜひ積極的に実行してみてくださいね。
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