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スズメの平均寿命は約1年…冬を越せる〝精鋭〟に「見る目変わった」

話題になったスズメの投稿
話題になったスズメの投稿 出典: 自然ガイドのくますけさんのSNSより

目次

道ばたでもよく見かけるおなじみのスズメ。実は平均寿命が1年3カ月ととても短いんです。自然ガイドが投稿したSNSには、「スズメを見る目が変わった」といったコメントがたくさん付きました。なぜ寿命が短いのでしょうか。聞いてみました。

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6年生きるのは1%

12月上旬、スズメに関する投稿が注目を集めました。投稿したのは、自然ガイド歴15年の「自然ガイドのくますけ」さん(@kumasuke902)。自筆のイラストとともに、つい誰かに伝えたくなる自然についての豆知識を日々、発信しています。

この投稿には、「おなじみのスズメの平均寿命は1年3カ月とめちゃくちゃ短いんです」と書かれています。

これに、「スズメを見る目が変わります」「厳しい世界なんですね」「スズメを見たら応援します」といったコメントが寄せられ、1.8万ものいいねが付きました。

なぜ、スズメは寿命が短いのでしょうか。くますけさんは「これからやってくる冬が、スズメにとって厳しい季節。寒くて、エサもないことが理由です」と話します。

100個の卵の中から翌年まで生き残れるスズメはおよそ10羽。6年目まで生き残れるのは1羽ほどだそうです。

危険察知能力も必要

鳥は飛ばないといけないので、あまり体重を重くできないという事情があります。一方で、いつでも飛べるように体温は40度近くにしておく必要があり、寒さは大敵。寒いとエネルギーの消耗も激しくなります。

だから、毎日たくさん食べてエネルギーを蓄えないといけないですが、冬はそもそもエサが少ない。もし悪天候などでエサが取れなくなると、エネルギーを消耗し体力がどんどん衰えてしまいます。悪天候が続けばそのまま死んでしまうスズメもいるそうです。

スズメの平均寿命は1年3カ月と短命
スズメの平均寿命は1年3カ月と短命 出典: 朝日新聞社

「エサのある場所をよく知っている知力はもちろん、敵に襲われる前に逃げる危険察知能力も高く、もし襲われても逃げ切る体力も優れていることで冬を乗り越えられます。のんびりしているように見えますが、生き延びるのは実はゴリゴリのエリートスズメです」

ただ、くますけさんは、野生のスズメたちを「かわいそう」だと思って、エサを与えることは必要ないといいます。

「精鋭たちなので、自分でエサを見つけて生きていけます。スズメにエサをあげているつもりが、ネズミが食べていたなんてこともあるので餌付けは不要です」と注意を促しています。

くますけさんが書き下ろした著書「エナガの重さはワンコイン」では、今回のスズメの話はもちろん、他にも75種類の身近な鳥の豆知識やイラストが満載です。

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