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「頭がついていかない」木の塊を撮ると〝透明〟に!? 驚きの作品

「ヨックモック・シガール」のアレンジも

キボリノコンノさんが木で作った生卵。リアルに見るのと写真に撮るのでは印象が違います
キボリノコンノさんが木で作った生卵。リアルに見るのと写真に撮るのでは印象が違います

目次

洋菓子ブランド・ヨックモックの「シガール」など、本物そっくりの木彫り作品をSNSに投稿し、たびたびバズっている木彫りアーティストのキボリノコンノさん(@kibori_no_konno)。話題の作品を「見て、撮って、触って」楽しめる展示会が都内で開かれています。展示は初という作品も多く、ところどころに遊び心やこだわりが見られました。

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「つまんで食べたくなっちゃう」展示

大丸東京店(東京都千代田区)で10月24日まで開かれている「キボリノコンノ展」。

木で作られた「シガール」やかき氷、味付けのり、たこ焼きなど、食べ物を中心に約80点の作品が並んでいます。

そのうち、おこさまランチやゼリー、エビのおすし、イチゴのショートケーキなど6点は、初めて展示する作品です。

キボリノコンノさんが作ったイチゴのショートケーキ
キボリノコンノさんが作ったイチゴのショートケーキ

展示会初日の10月12日は、午前10時の開店とともに多くの人が訪れ、作品をまじまじと眺めたり、写真を撮ったりしていました。

あちこちから聞こえたのは、「おいしそう」「つまんで食べたくなっちゃう」「頭がついていかない」といった声。

来場者のひとりは「こんな世界があるとは! 長生きしてよかったです」と会場にいるコンノさんに伝えていました。

一部の作品は実際に触ることもでき、持ち上げて重さを確認する人もいました。

キボリノコンノ展を訪れた人々
キボリノコンノ展を訪れた人々

展示会ポイント①ギャップを楽しむ

木彫りアーティストとしてコンノさんが意識していることは、「見た人が驚く、感動する」作品作りです。

「見てくれる人への『プレゼント』のような気持ちで作っている」と話すコンノさん。だからこそ、来場者に楽しんでもらえる展示も意識しています。

一部の作品は、木材が形になっていく様子も楽しんでもらいたいと、制作の途中の姿や木片をそばに並べています。

木がおすしになる過程も展示されています
木がおすしになる過程も展示されています

今回、数あるこだわりの中でも特に注目してもらいたい点は「リアルで見たときと写真で見たときの違いを楽しむ」ことです。

氷や生卵など透明に見える作品を集めたコーナーについて、コンノさんは次のように話します。

「目で見ると木の塊に見えるものが、写真に撮ると透明に見える。そのギャップを楽しみながら脳がバグるような体験をしてほしいです」

会場には、撮影のコツが書かれたパネルも展示されていました。

「キボリノコンノ展」には撮影のコツが掲示されていました
「キボリノコンノ展」には撮影のコツが掲示されていました

展示会ポイント②木だからできるアレンジ

会場には、代表作である「シガール」のコーナーもあります。

「シガール」だけでなく、「しぼール」「のびール」「とけール」など五つのアレンジ作品も。

その名の通り、「シガール」が絞られていたり、びょーんと伸びていたり、半分溶けている様子を形にした作品です。

コンノさん制作・「シガール」のアレンジ「しぼール」
コンノさん制作・「シガール」のアレンジ「しぼール」

「木だからこそできる表現をしたい」と漠然と思っていたコンノさん。

あるとき、交流のあったヨックモックの担当者と話していて、「シガールがまがーる」とダジャレを言ったことがきっかけで発想が広がったそうです。

「その場にいたみんなでおもしろいとなって、『シガールがしなーる』『伸びーる』『溶けーる』とアイデアを出し合いました。伸びたり曲がったりは実際のお菓子ではできないけど、木だからこそ表現できます」

「本物そっくり」だけではない驚きがつまった展示会。コンノさんのこだわりやリアルならではの魅力は、多くの人に伝わっていました。

  ◇  ◇  ◇

作品集『キボリアル』と絵本『なにができる?』の出版記念の展示会「キボリノコンノ展」は、大丸東京店11階催事場で10月24日まで開かれています。入場料は一般・大学生800円、小中高生600円。

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