ネットの話題
ブタメンなのに「ビーフのうまみ」? タン塩味の謎について聞いた
記載の理由やブタメンの歴史について取材しました
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記載の理由やブタメンの歴史について取材しました
おやつカンパニーのミニカップラーメン「ブタメン」。そのタン塩味のパッケージに書かれた「ビーフのうまみ!」の表記が先日、SNS上で注目を集めました。記載の理由やブタメンの歴史について取材しました。
「当りら~めんブタメン(とんこつ味)」が発売されたのは1993年。
1987年に発売された「ベビースター当りら~めん」のしょうゆ味、カレー味に続く商品として企画されました。
首都圏を中心にとんこつラーメンが流行していたことを受けて味を選定。
たとえ子ども向けであっても本場の味を再現しようと、担当者が本場の九州に出張して、とんこつラーメンを食べ歩いて開発したといいます。
ネーミングは「とんこつ=ブタ」ということから、わかりやすくてインパクトのある「ブタメン」に。
名前に合うキャラクターとして、今ではおなじみとなった「ブタメンくん」(2021年に命名)が採用されました。
3番目の味として展開しましたが一番人気となり、ブタメンシリーズとして展開することが決定。
現在は「とんこつ味」「しょうゆ味」「タン塩味」「カレー味」を定番フレーバーとして販売しています。
先日、SNS上で話題になったのが「タン塩味」です。
焼肉の牛タン塩をイメージし、ビーフエキスパウダーを使用してコショウをきかせた商品。
パッケージには、サングラスをかけたブタメンくんの横に「ビーフのうまみ!」と書かれています。
ネット上では「豚タン塩じゃないんだ」「カップ焼きそばも焼いてないのに焼きそば」といったコメントが寄せられました。
「弊社への『ブタメンなのになぜビーフなのか?』といったお問い合わせは、お調べした限りではありませんでしたので、アイデンティティーの問題提起は初めてであると思われます」
そう話すのは、マーケティング戦略1部の米倉健太郎さんです。
ブタメンはとんこつ味をきっかけに誕生していますが、しょうゆ味、カレー味など様々な味を販売。
そのため、タン塩味の発売時に「ブタメンなのにビーフ」ということに対して疑問や懸念は出なかったそうです。
「ブタメンのパッケージをじっくり見ていただき、『話のネタ』に昇華していただけたことを大変光栄に思っています」と米倉さん。
これまでもラーメンという枠にとらわれず、「メキシカンチリ味」「コーンポタージュ味」「パスタ」「焼そば」なども展開してきたブタメン。
おやつ以上食事未満の絶妙なボリューム感や、具のない潔さ、パッケージのダジャレなど「ゆる~い要素の複合」がブタメンの魅力であると米倉さんは考えています。
「だからこそ、お子様から大人の方まで幅広くお楽しみいただけているのだと思います。これからもブタメンのゆる~い世界観にお付き合いいただき、末永く楽しんでいただきたいです」
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