ネットの話題
「フライパンで1合炊飯」行政機関らしくない? 農水省の投稿のワケ
そうめんのアレンジレシピや爆速おかずの作り方も。毎日役に立つ情報がいっぱい
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そうめんのアレンジレシピや爆速おかずの作り方も。毎日役に立つ情報がいっぱい
フライパンで米を炊く方法、機械がなくてもかき氷を作る方法、爆速おかずの作り方――。農林水産省のSNSでは、そんなユニークな投稿が話題になっています。ある意味、行政機関らしくない投稿をするワケは?農水省の担当者に聞いてみました。
「試してほしい!フライパン1合炊飯」。8月上旬、農林水産省の公式SNS(@MAFF_JAPAN)でこう題した投稿が話題になりました。
一般的に炊飯器で炊くことが多い米ですが、フライパンを使って10分ほどでできあがるご飯の炊き方を説明した投稿に、3.7万もの「いいね」が付きました。
「鍋より短時間で済むし、試してみたい」「炊飯器が壊れた場合に備え、覚えていたほうがいいですね」といったコメントも付いています。
【試してほしい!フライパン1合炊飯】
— 農林水産省 (@MAFF_JAPAN) August 8, 2023
1.洗った米1合に220mlの水を入れ30分ほど浸す
2.【強火】1分→【弱火】5分(浸した水がなくなるまで)→【強火】1分
3.蓋を開けず5分以上蒸らす
簡単なのにお米の旨みが感じられるこの炊き方に最近ハマっています。
ぜひお試しください!#米の日 pic.twitter.com/WmJUZks7Wb
他にも、農水省の投稿には、かき氷機がなくても「抹茶金時風ミルク氷」をつくる方法や時短のおかずの作り方、そうめんのアレンジ方法といった投稿もあります。
行政機関の公式SNSということで、政策などの投稿が多いのかと思いきや、食や料理に関する役に立つ情報を発信している農水省。その理由を担当者に聞いてみました。
公式SNSを運用しているのは、農水省の広報室のメンバー10人ほど。20〜50代の男女の職員です。
広報室では週に1度、SNSで投稿するテーマについて会議を開き、職員がアイデアを出し合っているそうです。投稿については、アイデアを出した職員が実際に作って、写真も撮影しています。
2020年ごろから料理の楽しさや、食の新しい発見をしてもらいたいと、親しみやすい投稿を続けているということです。「今日は何の日」という日付に関連したものや、旬の野菜や魚に関連したものも意識しているそうです。
「フライパンで1合炊飯」というアイデアを投稿をしたのは、20代の女性職員。「手軽に料理ができるように」と提案したということです。「始めちょろちょろ中ぱっぱ赤子泣くともふた取るな」という言葉を参考にして、実際に水の量を調節しながら何度か試作したといいます。
とはいえ、あくまでも農水省は行政機関。SNSはバズることが目的でなく、農林水産業や農水省への共感、理解をしてくれる人たちを増やしていきたいということが大きな目的です。
担当者は「政策情報とバランスよく、みなさんへのお役立ち情報や、クスリと笑えるような面白いネタ、周りの人に伝えたくなる情報をこれからも投稿していきたいと思っています」と話しています。
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