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え?漁港にラッコ? 海保が巡回中に発見「クルクル泳ぐ姿」撮影成功

海保の職員が巡回中、見つけた動物は…
海保の職員が巡回中、見つけた動物は… 出典: 海上保安庁のツイッター

目次

「巡回中、付近を見渡したところ…」。根室海上保安部(北海道根室市)の職員が巡回中に、かわいい動物を発見したというツイートが話題を集めました。その動物とは一体?海上保安庁に聞いてみました。(朝日新聞デジタル企画報道部・小川詩織)

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風もない、波もないのに水の音が…

7月上旬、海上保安庁の公式ツイッターに投稿されたあるツイート。職員がある動物に遭遇したといい、貴重な写真が撮影できたと投稿されています。

さて、職員は何を発見したのでしょうか。ツイートには、「突堤方向へクルクルと回りながら泳いでいるかわいいラッコの撮影に成功しました」との文言が。1万もの「いいね」がついています。

根室海上保安部によると、撮影したのは7月4日。交通課の職員が灯台の保守や管理のために根室市の歯舞漁港を歩いていると、風がなく、波もないにもかかわらず、水の音が聞こえたといいます。

音のほうに目を向けると、ラッコがクルクル回りながら泳いでいる姿が見えたため、思わず撮影したということです。

海保の担当者によると、「納沙布(のさっぷ)岬や、モユルリ島に野生のラッコがいると聞いていますが、この辺りでラッコを見るのは珍しい」とのことでした。

ツイートが話題になったことについて、担当者は「ツイッターを通して、船の警備や灯台の管理といった海上保安庁の仕事にも注目してほしいです」と話しています。

日本の水族館では残り3頭に

今回、ツイートに投稿されたのは野生のラッコですが、実は日本の水族館で見ることができるラッコは残り3頭を残すのみとなっています。

鳥羽水族館のラッコのメイ
鳥羽水族館のラッコのメイ 出典: 鳥羽水族館提供


ラッコは、米アラスカや千島列島周辺の北太平洋沿岸に生息し、明治時代ごろまでは北海道にも多く分布していたようです。

しかし、毛皮を求めて乱獲されたり、タンカーの座礁事故で原油が流出して生息域が減ったりして、数が激減。

国際取引が規制され、米国からの輸入は1998年に途絶えました。2000年には国際自然保護連合(IUCN)が絶滅危惧種に分類しています。

現在、国内の水族館でみられるラッコは、マリンワールド海の中道(福岡県)の1頭、鳥羽水族館(三重県)の2頭の計3頭になっています。

野生のラッコ、見るときは気をつけて

根室と同様に、北海道浜中町の霧多布(きりたっぷ)岬周辺でも、以前から野生の群れがすみついています。豊富なエサを求めて、歯舞群島から生息地を広げてきたと考えられています。

子どもを抱えて浮かぶ野生のラッコ
子どもを抱えて浮かぶ野生のラッコ 出典: 片岡義広さん撮影

ただ、陸地から野生のラッコが見られる場所として、テレビなどで取り上げられたことにより、たくさんの観光客が霧多布岬を訪れ、そのマナーが問題になりました。

地元の浜中町は、「船でラッコに近づかないで」「ラッコにエサを与えないで」「柵を越えないで」といった注意の看板を設置しました。

地元では、「遊歩道を歩きながら探してみてください。見つけたら、ラッコが安心して暮らせるよう見守ってください」と呼びかけています。

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