連載
#59 どうぶつ同好会
まるで「目玉焼き」なクラゲ コティロリーザツベルクラータに注目
どんなクラゲなのか飼育員に聞きました
山形県にある鶴岡市立加茂水族館で飼育されているクラゲが「目玉焼きにしか見えない」とネット上で注目を集めています。どんなクラゲなのか、飼育員に聞きました。
館内にクラゲの研究所があり、クラゲの展示種類数が世界一の加茂水族館。
直径5mの水槽「クラゲドリームシアター」には、1万匹以上のミズクラゲを展示しています。
そんな水族館で飼育されている、目玉焼きそっくりなクラゲが「コティロリーザツベルクラータ」です。
英語では「フライドエッグジェリー」とも呼ばれているこのクラゲ。
カサの中央部分が膨らんで色が違っていることから、目玉焼きそっくりに見えます。
ツイッターで紹介されると「黄身がぷっくり」「好みの焼き加減すぎる」といったコメントが寄せられています。
「館内にいると『本当に目玉焼きだ』との声が時々聞こえてきます」
そう話すのは、クラゲの担当飼育員・佐藤智佳さんです。
黄身のように見える部分は、内臓などが透けて見えているわけではなく、カサの色合いとのこと。
成長するにつれて色づいていくそうですが、個体によってはそれほど目玉焼きのようにならないこともあるそうです。
「カサの下にある、エサを取り込む『口腕』と呼ばれる部分が紫色なところもぜひチェックしてください」
話題になったことを受けて、こう話します。
「コティロリーザツベルクラータだけでなく、サムクラゲという半熟卵のように見えるクラゲも展示しているので、ぜひそちらもご覧ください」
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