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はがしてほしくない強い意志を感じる…ガラス蓋シール、なぜ強粘着?
鍋のガラスぶたについているシール。キッチン用品の企画・販売会社の「はがしてほしくない強い意志を感じる、との(ユーザーの)引用ツイートを見かけました」「まさにその通りで、強粘着のりを使用しています」というつぶやきに、多くの反響が集まっています。なぜガラスのふたには「はがせないシール」が必要なのでしょうか?(withnews編集部・水野梓)
ツイートしたのは、鍋やフライパンといった調理用品を企画・販売している和平フレイズ(本社・新潟県燕市)のアカウント(@waheifreiz)です。
和平フレイズの担当者は、ツイートした意図を「弊社にも『ガラスの蓋が割れてしまった』という声をいただくことがあり、注意喚起をしようと思いました」と話します。
そもそも、なぜこのようなシールが貼られるのでしょうか。
家庭用品品質表示法という法律のなかに「強化ガラス製器具」という対象区分があり、取り扱いの注意点の表示方法が定められています。
「販売最小単位ごとに、消費者の見やすい箇所にわかりやすく記載」
「本体から容易に離れない方法により表示」
そのため、和平フレイズでは強力な粘着力をもつのりを使ってシールを貼りつけているそうです。
注意点をしっかり読んでほしいため、シールにも書かれていますが「使うときにもはがさずに使って下さい」と訴えます。
「注意書きの文字が小さいというご指摘もいただきますが、あまり大きすぎるとガラスを覆ってしまいます。その兼ね合いであのサイズのシールになっています」
鍋やフライパンの中の様子が見えて便利なガラスの蓋ですが、強化ガラスといえど、適切に扱うことが求められます。
和平フレイズが特に注意を呼びかけているのが、お玉を鍋に入れたまま、ガラスの蓋をすること。
鍋から少しずれたガラスやふたの金属部分のリングに直接熱気が当たり、過度に熱くなって、ガラスが割れやすくなるからです。
「実際に割れてしまった蓋を見せていただくと、9割ぐらいがリングのところに熱で変色したところが見られます」
ふたの金属部分が茶色に変色している場合、その危険が高まっているといいます。
ガラス蓋が割れてしまう原因として考えられるポイントをツイートで紹介しています。
「急にガラスが割れるというのはすごく怖いことだと思いますし、せっかく作った料理がダメになってしまうのも悲しいですよね。ぜひ注意して使っていただければ」と呼びかけています。
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