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やはり今年も干支だったか…東京メトロ「駆け込み乗車」禁止ポスター
毎年「干支」だけが入れ替わっていました
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毎年「干支」だけが入れ替わっていました
「かけこみ乗車は危険です」と呼びかける東京メトロのポスターが注目を集めています。実は4年前からほぼ同じデザインで、毎年「干支」だけが入れ替わっていたのです。
今年1月1日から、東京メトロの駅ホーム付近などに貼り出されている2023年版のポスター。
大きく「かけこみ乗車は危険です!!」と書かれていて、その下にはウサギが描かれています。
駆け込み乗車をしようとしたのか、顔をドアに挟まれていて、口にくわえていたニンジンも割れてしまっています。
今年が卯年であることに合わせて作られたこのポスター。
実は4年前からほぼ同じ構図で、その年の干支に合わせて作り替えられています。
これに気づいた人がツイッターで紹介すると「初めて知りました」「竜や蛇はどこで挟まるんでしょう」といったコメントが寄せられ、話題になりました。
「2019年の猪年から、干支をモチーフとしたポスターを毎年作成しております。以前はその年に合わせるデザインではなかったため、不定期に更新していました」
そう話すのは、営業部旅客課の副主任・板垣貴大さんです。
ポスターの狙いは、「駆け込み乗車は危険」ということを継続的に、新鮮なメッセージとして注目してもらうこと。
飽きの来ないデザインを考える中で、「毎年変わる干支にすれば、年が変わるたびにデザインも変わり、お客様の目を惹きつけられるのでは」と企画したのそうです。
イノシシ、ネズミ、ウシ、トラと過去4年間は正面からの構図で、鼻だけ挟まれていました。
今年は跳躍するウサギらしく、勢い余って顔まで挟まれてしまうデザインにしたそうです。
「社内では『ウサギが少し可哀想では』との意見もありましたが、少しでも駆け込み乗車が危険であることが伝われば、ウサギの痛みも無駄にはならないと思っております」
直感的に分かりやすく伝わることが重要ですが、ポスター内の表現方法については、不快感や嫌悪感などを与えないよう配慮しているとのこと。
「毎年、干支の動物たちには痛い思いをさせてしまっていますが、駆け込み乗車をすることでお客様自身も危ない思いをしてしまう可能性があることを、このポスターを見て感じていただけたら」
多くの反響があったことについて喜んでいるという板垣さん。最後にこう付け加えます。
「本年は卯年ですが、駅構内では跳ねたりせず、ポスターのウサギみたいにならないよう、余裕を持ってご乗車いただきますようお願いいたします」
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