ネットの話題
「シン・ゴジラか!?」100キロ超のゴマフアザラシ衝撃の歩行映像
迫りくる冬、蓄える脂肪
冬に向けて脂肪を蓄えたゴマフアザラシが、予想外の方法で移動する姿を捉えた動画が、ツイッターで話題になっています。飼育担当者に話を聞きました。
撮影されたのは、来園者たちが日中に見ている展示場から、アザラシたちが体を休めるためのバックヤードに戻る姿。
自ら歩く、その帰宅風景が予想外でした。
巨体をゆらし、おなかで弾むように、体に似合わない素早さで〝歩いて〟いきます。
この動画に、「ポヨンポヨンって聞こえた」「意外と早くてびっくり」「シン・ゴジラだ!」「こんな歩き方してるのにやせないの不思議」と驚く声が集まり、8万件以上のいいねがつきました。
寒くなってきて
— 那須どうぶつ王国 (@nakprstaff) October 16, 2022
体重が100キロ越えた
ゴマフアザラシの笑大くん
Q.どうやって獣舎に帰るの?
「A.歩いて帰ります」
オットセイ達と違って
ほふく前進歩き
勢い良すぎてドアップ pic.twitter.com/0SWeu7Qs06
動画を見た人の多くが気にしていたのが、水風船のようにやわらかそうに見えるゴマフアザラシが、砂利敷の地面の上をはねて「おなか、痛くないの?」ということ。
ゴマフアザラシ担当者に、真相を聞きました。
「アザラシは毛が密集して生えている毛皮をまとっています。だから皮膚はとても丈夫。皮下脂肪も厚いのです」
体脂肪率は40~50%。体重は夏は70~80キロほどですが、冬になるとさらに脂肪を蓄えて、100キロ以上になるそうです。
ちなみに三重県出身17歳の笑大くんの体重は、現在102キロになりました。
動画では軽やかに「ポヨンポヨンっ」と弾んでいそうですが、実際に響いているのは「ドスドス」と、重さが伝わる音だそうです。
それにもかかわらず、あの素早い身のこなし!
「笑大くんはマイペースなので(移動速度は)遅い方です。すぐ疲れてしまうので休憩が多いのが悩みです」
素早さで言うと、笑大くんのお嫁さんである「笑子(えこ)」ちゃんが上手のようです。
ロシア生まれの8歳で、体重は現在114.8キロ。食いしん坊で「魚を見せると前脚を使って全力でダッシュしてきます」。
公開された動画でもそのスピード感が伝わります。走り方も笑大くんと笑子ちゃんで個性が出るのが分かります。
【迫り来る アザラシ】
— 那須どうぶつ王国 (@nakprstaff) October 17, 2022
昨日の笑大くんのお嫁さん
ゴマフアザラシの笑子(えこ)ちゃん
笑大くんを置いてく勢いで走って帰ります、アザラシは本気で走るとはやい!!
ちなみに、マイペース笑大くんはまだプールの中😅後ろの岩にまぎれてます。 pic.twitter.com/BIFFzcPXL3
人間の大人が駆け足するぐらいの早さというから、驚き。「本気を出したらどのくらいまで速いか分かりません」
ちなみに、笑大くんも笑子ちゃんも、最後、カメラにどアップになって鼻を膨らませて、ドヤ顔をしているようにも見えますが、カメラ写りを気にしたのではなく、「アザラシの鼻は広げたり閉じたりすることができる」がゆえの、表情だったようです。
眠いような💤かゆいような😆#ゴマフアザラシ#那須どうぶつ王国 pic.twitter.com/5wSqqOain8
— 那須どうぶつ王国 (@nakprstaff) October 17, 2022
ゴマフアザラシというと、なんとなく、いつも丸い体でごろごろとしているイメージがありますが、動物園が発信する動画からは〝野生〟の姿を垣間見ることができます。
自然界では「岩場や流氷の上で過ごしたり、海に魚を捕りに行ったり」、過酷な環境で生き延びているゴマフアザラシたち。
動画や動物園で、これからも私たちに〝予想外〟の、いろいろな表情を見せてくれそうです。
Q.石の上で痛くないの?
— 那須どうぶつ王国 (@nakprstaff) October 22, 2022
A.アザラシの皮膚はとても丈夫で、皮下脂肪も厚いのが特徴
体脂肪率は40~50%!!!(※🐷約15%)
野生でも、ゴツゴツとした氷の上でもへっちゃらなんです
今日は、笑大の出勤風景
平らな道もあるのに
いつもショートカットの
岩乗り上げ技です#お腹がぁぁぁぁ#笑大の日常 https://t.co/PbDlbykyjV pic.twitter.com/YHqvWWKPGn
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