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パソコンの上で生卵が… 食品サンプル「生々しい生卵」にドッキリ!

コンテスト用に製作したものでした

キーボードの上に置かれた「生々しい生卵」
キーボードの上に置かれた「生々しい生卵」 出典: いわさき提供

目次

 ノートパソコンのキーボード上で生卵が割れてる……。そんな思わずドッキリしてしまう食品サンプルが注目を集めています。手術のトレーニング用に使われる医療用血管モデルなども手がけている職人が、コンテスト用に製作したものです。

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「どこに置いても衝撃的」


 8月27日、食品サンプルを手がける「いわさき」(大阪)のツイッターアカウントがこんなつぶやきを投稿しました。

 「生卵がリアル過ぎて どこに置いても衝撃的」

 添付された画像に写っているのは、生卵が割れて中身がこぼれた状態を再現した食品サンプル。

 ノートパソコンの上や電子レンジの中、椅子の上などに置いて撮影されており、まるで誤って本物を割ってしまったかのように見えます。

 この投稿に対して、「めっちゃ欲しい」「エッグいな」といったコメントが寄せられ、いいねは10万を超えています。

広報担当者に聞きました


 「8月末まで東京ソラマチで開催されていた『おいしさのアート展2022』の製作コンクールに出品されていたもので、作品名は『生々しい生卵』です」

 そう話すのは、ツイッターに投稿したいわさきの広報担当者です。

 おいしさのアート展2022は、大阪のいわさき、東京の岩崎(イワサキ・ビーアイ)、岐阜の岩崎模型製造のグループ3社が合同で企画した作品展。

 本物そっくりな食品サンプルだけでなく、牛肉の部位ザブトンが座布団になった作品や、ハンバーグがじゃんけんのグーの形になっている「手ごね ハンバーぐぅ~~!」など68点が展示されていました。

 広報担当者が実際に作品を手にして、そのリアルさに驚いたことからツイッターで紹介。

 イベントのことを知ってもらえるといいな、という気持ちでツイートしたところ、想像以上に拡散したそうです。

食品サンプル技術を生かした「ピザの斜塔」
食品サンプル技術を生かした「ピザの斜塔」 出典: いわさき提供
こちらはドラゴンフルーツをモチーフにした作品
こちらはドラゴンフルーツをモチーフにした作品 出典: いわさき提供

こだわったのは「卵の殻」


 いわさきでは食品サンプル技術を生かして、栄養指導や食育の教材として使う立体メディア「フードモデル」を展開。

 さらに発展させて、医療トレーニング用の血管モデルや、皮膚の質感や肌の弾力をリアルに再現した注射モデルも製作しています。

 「生々しい生卵」を製作した職人は日頃、その医療トレーニング用のモデルを手がけているといいます。

 今回の製作にあたって特にこだわったのは「卵の殻」とのこと。

 落として割れた卵黄の飛び散り、白身の色の濃淡もそうですが、殻の薄さや割れた感じ、内側の卵殻膜まで再現されています。

 普段は本物そっくりを目指す職人たちが、「つくりたいものをつくる」ことを許されるのがコンクールの場。

 一般向けにも好評のまま閉幕し、次は大阪での開催に向けて準備中だといいます。

 「食品サンプルは日本の文化として世界からも人気です。暗いニュースが多い時代ではありますが、少しでも楽しい気持ちになってもらえたらうれしいです」

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