ネットの話題
「リアル3D猫」が現れた!おやつもあげられちゃう仕様にファン歓喜
自作して再現「くだらんけど最高」
東京・新宿の街頭スクリーンに現れ、人気を集めている〝3D猫〟。周辺環境を再現するため、とある人物が自作した「ビル」が、ツイッター上で話題を呼んでいます。一緒に暮らす猫たちとの組み合わせが、本物そっくりだと好評を博しているのです。どのような思いから手がけたのか、作者に聞きました。(withnews編集部・神戸郁人)
新宿駅前のビルに配された大型スクリーン上で流れる、三毛猫の立体映像。昨年に運用が始まって以来、自由に動き回ったり、寝入ったりする姿が、通行人の心をとらえてきました。
動画に映っているのは、スクリーンが設置されているビルを模した、手作りの構造物です。不動産仲介業者や、消費者金融の看板などがプリントされ、実物と遜色ありません。
一方で画面があるはずの部分には、白いプラスチック製段ボールを貼り合わせ、空間がつくられています。そこに本物の三毛猫が、腹ばいになってくつろいでいるのです。
そしてカメラを不思議そうにのぞき込む猫が、床に飛び降りる場面で、動画は終わります。「これは3D過ぎる」「どう見ても3次元だ……!」。ツイートには驚きの声が連なり、10万近い「いいね」もつきました。
新宿に3D猫を見に行ってきました pic.twitter.com/iIrprE0shm
— みかんとじろうさんち (@jirosan77) August 16, 2022
つぶやきの主は、ツイッターアカウント「みかんとじろうさんち」(@jirosan77)を運営する20代男性です。6匹のブリティッシュショートヘアとの日常を撮影しては、SNS上に動画や画像を投稿し、写真集も販売しています。
制作のきっかけは、今年8月から東京・渋谷駅前の広告用ディスプレーに、秋田犬の映像の公開が始まったことです。周辺環境を模型で表現したいと考え、その練習として、手始めに新宿の建物を作ろうと思い立ちました。
現地を訪れ、自ら撮ったビルの写真をパソコン上で編集。木々が生い茂り、正面から見えない部分は、別の角度から撮影した複数の画像を合成しました。そのデータを印刷し、段ボールの骨組みに貼っていったそうです。
「猫たちが上に乗ることを想定し、とにかく耐久性を重視しました。特に体重がかかる部分には、ブロック状に加工した段ボールを並べ、強度を高めています。段ボールは、ホームセンターで、大小合わせて30枚以上購入したでしょうか」
二日間かけて仕上げた構造物は、高さ約180センチ、幅約100センチ。当初は自宅リビングに置いていたものの、男性いわく「家族から邪魔だと言われてしまいました(笑)」。後に、自室に移動させたといいます。
動画に登場する三毛猫は、2歳のメス「あんみつ」です。甘えん坊で、男性に一対一で構って欲しくて、よくベランダへと誘導してくるといいます。好奇心も強く、他の猫より長い時間、構造物の上で過ごしていたそうです。
「どの子も、自分の縄張りだと主張したかったのか、積極的に匂いを付けに来ていましたね。それぞれ仲が良く、互いに譲り合いながら飛び乗り、特にけんかなどする場面はありませんでした」
6匹は、知人のブリーダーなどからもらい受けた猫たち。最年長で、グレーと白の毛色が特徴的な12歳のオス「じろう」を始め、個性派ぞろいです。食べることと遊ぶことが大好きで、好物のささみを示すと、一斉に近寄ってくるといいます。
「一緒に暮らすにあたり、とにかくストレスを感じさせないよう心がけています。各部屋にトイレを設けたり、ベランダを改装して、キャットタワーを作ったり。リラックスして過ごしている様子を見ると、本当にうれしくなりますね」
ちなみに、今回話題を呼んだ動画には、より長尺のものが存在します。猫たちがおやつを食べるシーンなども含まれており、男性のYouTubeページで視聴が可能です。
「『くだらないけれど、ここまで真剣に〝3D猫〟を再現できるのは最高だ』といった評価が、数多く届いています。好反応が得られたことは、とてもありがたい。たくさんの方に動画を見て、猫たちのことを知って頂けたら良いですね」
【関連リンク1】男性のYouTubeページ(猫は液体)
【関連リンク2】男性のインスタグラムアカウント(jirosan77)
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