ネットの話題
すごい集中力!5歳児が作ったプラレールタワー「楽しめるって大事」
膨大なパーツを用意した親へも称賛の声が上がっています
天井近くまで組み立てられた二つの巨大タワー、それをつなぐ橋にモノレール。5歳の男の子が作った「プラレールタワー」がツイッターで話題です。部屋はまるでプラレールのイベント会場のよう。子どもの「好き」のために、たくさんパーツを集めた親にも注目が集まっています。投稿した父親に話を聞きました。
話題になったのは、はばちこさん(33)が7月17日にツイートした投稿です。
「ここまで集中してできるとは」「大人になると忘れがちになるけど好きだから楽しめるって大事だよね」「天才ですかっ!」といったコメントが寄せられ、「いいね」は2.8万を超えています。
壮観なタワーを作れるだけのパーツの数も驚きです。
「この創造力を実現できる環境を整えてる親御さんの努力よ…」
「これを作成出来る膨大なパーツがご家庭にあるのがすごい」
「子供が夢中になる事に金使ってやるべきだと言う好例」
このように感嘆する声もありました。
テレビの全力メイキングという番組をみて刺激を受けた5歳児が昨日一日かけてプラレールの線路を作りました。
— はばちこ (@habachiko) July 17, 2022
今日は朝からアドバンスも走らせたいと追加でなにやら作るようです。
本当に子供の集中力には驚かせられます。。 pic.twitter.com/wzi3ZEcLgp
「大きいタワーを作るぞ」
16日の朝、そう意気込んでプラレールタワーを作り始めた幼稚園年中の息子(5)。録画していたプラレールの特集番組を見たところ刺激を受け、「2つのタワーを作って一番上でつなげる」と取り組みました。
朝8時から作り始めて、ご飯やお昼寝、読書タイムをはさみつつ、夜9時ごろに完成させたそうです。
父親のはばちこさんによると、プラレールタワーの高さは2m近くになりました。使ったレールや橋脚は、ざっと1000個ほどだったといいます。
散らかったパーツを片付けたり、パーツを息子が取りやすい位置に置いたり、はばちこさんも製作をサポートしました。高いところは息子がイスに乗って作ったり、はばちこさんが抱っこや肩車で手伝ったりしたそうです。
「よくやるなぁと、集中力にびっくりしました」とはばちこさん。
「部屋をいくら涼しくても汗だくになって線路を作る姿を見て、頭をフル回転させて遊んでいるんだなと感じました。他のおもちゃではこうはならなかったので、もしかして最高の知育おもちゃなのかもしれません」
息子がプラレールにはまったのは昨年のこと。家族で出かけた先の駅に巨大なプラレールのコースが設置されていて、釘付けになりました。
「僕も作りたい」と言う息子とその日のうちにおもちゃ屋さんへ行き、北陸新幹線かがやきの車両とレールを買いました。
「2、3歳の頃からブロック遊びにはまっていて、ロボットや車を作ったり、駅を作ってトミカを走らせたり、ものを作ることが好きでした。今は毎日幼稚園に行く前や帰ってきた後、ずっとプラレールで遊んでいます」(はばちこさん)
これまでも、タワーを作ったり部屋いっぱいに広がる巨大コースを作ったり、崩しては作る、崩しては作るの繰り返しだったそうです。
現在、家にあるプラレールの車両は「400〜500編成」(1編成は3両)。橋脚もレールも、それぞれ2000個ほどあるそうですが、数が多く正確には把握できていないといいます。
「予算5万円」から始めたプラレール集めでしたが、はばちこさん自身もどっぷり「沼」にはまってしまいました。
おもちゃ屋さんや家電量販店で購入したほか、すでに販売終了となった車両やパーツは「リサイクルショップやフリマサイトなどを利用するようになりました」。
電車への興味は「全くといっていいほどなかった」というはばちこさんですが、「プラレールは大人も子どもも年齢を問わず遊べて、学べて、共に成長できる」と魅力を語ります。
「私のような電車に疎い人間はプラレールから実車を知り、『じゃあ乗りに行くか、見に行くか』と旅の目的にもなります」
夢のような数のプラレールですが、これだけたくさんあると収納も一苦労。片付けはどうしているのでしょうか?
はばちこさんは「3歳の妹も含め家族4人、総動員で片付けます」と笑います。
プラレールが増えた結果、リビングの横を「子ども部屋(プラレール部屋)」にして、クローゼットを「車両基地」にしました。
車両基地はレールや橋脚を組み上げて作っています。
「専用のケースを買うことも考えましたが、たくさんあるレールや橋脚を使えば部品も一緒に片付けられます。子どもが見て直感で取り出せて、出し入れもしやすいです。動力車、中間車、後部車のセットで片付けてねと伝えています」
数が多く、しっかり収納しないとあふれかえってしまいます。その他のパーツは、18個の収納ケースに種類別に分けて片付けるそうです。
「きちんと収納していないと次のものも作れません。片付けの本質は、次に何かを作りたいとき、そのパーツがどこにあるかすぐに探せることだと思います」
ツイートの反響を知った息子は、「そうなんだ〜すごいね」と笑っていたそうです。あれだけの大作ですが、週明けには家族みんなで崩し、しっかり片付けました。
「いろんな車両やレールがあって楽しい」という息子。
次の目標は、「いろんな車両を同時に走らせられるような、今まで作ったことのない線路」を作ることだそうです。
はばちこさんは、次のように話します。
「子どもの『やりたい』『ほしい』をかなえてあげたいと思いました。子どもがプラレールがほしいと言ったとき、『何を買おうか?』『どう走らせようか?』と聞いて子どもに選ばせ、子どもの意見に寄り添って少しずつ増やしてきました」
「これからの時代は、何か一つでも自分が好きなことで、突き抜けるものを持った方がいいのではないかと思います。子どもがやりたいことは、徹底して飽きるまでやってもらいたいです」
1/8枚