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ネットの話題

「調理場のしゃもじがデカい話で充分」 投稿したらバズっちゃった…

伝えたいことが他にもあるそうです

ツイートに添付したデカいしゃもじの写真
ツイートに添付したデカいしゃもじの写真 出典: 金精軒のツイッター

目次

 山梨県北杜市に本店がある和菓子屋「金精軒」。これまで何度かツイッターで話題になったことがあり、同業者からSNS投稿のコツについて聞かれることがあるそうです。「こちらから発信するのは『調理場のしゃもじがデカい』程度の話で充分」とツイートしたところ見事に注目を集めましたが、伝えたいことが他にもあるそうです。

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金精軒の本店
金精軒の本店 出典: 金精軒提供

「調理場のしゃもじがデカい」


 金精軒のツイッターアカウントが12日、こんなつぶやきを投稿しました。

 同業の方から「SNSで発信できるような魅力的な話が見つからない」とご相談を受けました。

 魅力的かどうかはお読みになっている方にお任せするもので、こちらから発信するのは「調理場のしゃもじがデカい」程度の話で充分だと、気を張らないようにアドバイスしました。

 調理場のしゃもじがデカい。

 添付された画像に写っているのは、金精軒で使っている鍋の中のあんこなどをかき混ぜるためのしゃもじ。

 家庭用と比べて大きな木製しゃもじで、写真だけでもインパクトがあります。

 この投稿に対して「何げないことが外から見るとネタなんですよ」「こういうのいいと思います」といったコメントが寄せられ、いいねは2万を超えています。

担当者に聞きました


 「しゃもじでバズってしまいましたが、本当にお伝えしたかったのは『ストーリーが大事』ということです」

 そう話すのは、金精軒のツイッター担当者です。

 これまで、下記のようなツイートで注目を集めてきました。

 ・売り場に商品を陳列する際、きれいに並べるよりも少し崩した方がお客さんが手に取りやすいこと。

 ・昭和のころに注文請書を誤って5000冊も注文してしまい、令和になっても書き直して使い続けていること。

 ・団子作りを見ていた男の子に、君でも出来るよと説明したら「僕は絶対に食べてしまうから無理だと思います」と言われて笑ったこと。

 いずれも店でのちょっとした出来事を、その理由や背景を含めてつぶやいた内容でした。

 「注文請書の話の場合、ただの愚痴で終わってしまうのではなく、ちゃんとお伝えしようと思ってツイートしました」

予告ホームランを後悔


 「お金持ちが稼いだ1万円と、高校生がアルバイトで稼いだ1万円は違うと思うんです」と話す担当者。

 そこに至るまでに物語をイメージしてもらうことが大切だと考えているそうです。

 思いがけず話題になったしゃもじのツイートについて、こう話します。

 「予告ホームラン的な展開になってしまったので後悔してます。これからつぶやく内容に対してプレッシャーを感じています」

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